2025年11月 中国ドラマ放送予定 (地上波/BS)
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宋三川の弱点は、いったん劣勢になると挽回できないこと。負けを恐れるあまり、プレッシャーに押し潰されてしまうのだ。バドミントンからテニスに転向しても、過去のトラウマを克服できたわけではなかった。梁友安に励まされ、宋三川は今まで逃げてきたことに向き合う決意をする。それは行方不明の母・童鹿の捜索だった。広州から寝台列車に揺られながら、宋三川と梁友安は互いの心の重荷を下ろして、童鹿のもとへ向かう。


如懿と凌雲徹が抱き合っているという幻覚を見た永璂は泣きながら乾隆帝に報告、すぐさま凌雲徹は投獄されてしまう。凌雲徹の潔白を証明するため真相を突き止めようとする如懿に、愉妃は陛下の誤解を解くには凌雲徹を亡き者にするしかないと諌(いさ)めるのだった。一方、獄中の凌雲徹は面会に来た炩妃に対し、かつて贈った指輪を返すよう求める。その直後に訪れた愉妃は皇后の名の下に処刑すると凌雲徹に告げるのだった。

梅長蘇は靖王に、衛崢奪還のために夏冬の協力を取り付けることを提案する一方で、言侯府を訪れ、言闕と豫津にも衛崢奪還のための重要な役割を担ってほしいと申し出る。 その頃、梁帝のもとには不吉な天象が報告されていた。これが天意だと悟った梁帝は、年が明ける前に皇太子を廃し靖王を七珠親王に昇格、靖王と誉王は肩を並べる。 そしてそれぞれが思惑を抱える中 新年が到来、静妃付の宮女で夏江の内偵である小新は、静妃が留守の隙に寝室に隠された秘密の位牌を発見し...。

宋三川人気でクラブの会員数も増す中、大金を払ってVIP会員となった黄憶珂という女性が、個人指導のコーチとして宋三川を指名する。梁友安は指導にゴーサインを出したものの、内心は気になって仕方がない。一方、蒋焦焦は、クラブのランキングで宋三川に1位の座を奪われ、梁桃が宣伝動画の被写体として宋三川ばかりを選ぶことに不満をつのらせていた。練習をサボりがちになった焦焦が、夜、1人で練習するのを見つけた梁桃は……。


乾隆帝一行は再び南巡へと旅立つ。如懿は両親に仲良くしてほしいという永璂の願いを聞き入れ、やむなく同行するが、夫婦の溝は簡単には埋まらなかった。進忠と炩貴妃(れいきひ)は行宮(あんぐう)で悶々とする乾隆帝を楽しませるため、芸妓(げいぎ)を呼んで仕えさせる。やがて乾隆帝は毎晩のように芸妓と享楽にふけるようになり、睡眠不足から健康を損ねてしまう。ある日、お忍びで街へ出かけた如懿は、乾隆帝を冷やかす講談師の話を耳にしてしまう。



静妃が祁王の母である宸妃の位牌を祀っていることを知った誉王は、皇后と呼応して静妃、靖王親子を一気に攻める策を講じる。一方の梅長蘇も衛崢奪還に向けて入念に策を練っていた。靖王は盗賊団の追跡と称して都中に巡防営の兵を配置し、豫津は梁帝の弟、紀王のもとを訪れ、翌日 宮羽に会わせる約束をする。そして衛崢奪還計画実行の1月5日、夏冬は夫 聶鋒の墓参りに行くと言い、兄弟子の夏秋に事案の任務を依頼する。そして言闕も都の郊外にある道観へ夏江を呼び出すのだったが...。

誕生日に黄憶珂と焦焦らから誘われて出かけた宋三川。笑顔で固辞した梁友安だったが、やきもきしていた。黄憶珂から告白された宋三川は「好きな人がいる」ときっぱり伝えて、高額なプレゼントも受け取らず、残業する梁友安のもとに。2人でケーキにロウソクを立てて誕生日を祝っていると、アレックスから電話が。国際大会の特別出場枠を、協賛会社の易速が獲得したという。宋三川を大会に出場させたい梁友安は、蒋傑に接触を試みるが…


如懿は乾隆帝のもとへ芸妓を送り込んだ炩貴妃を処刑しようとするが、乾隆帝がまた芸妓たちと享楽にふけっていると聞き、湖上の舟へと乗り込む。乾隆帝の名誉を守りたい一心での行いだったが、乾隆帝はあからさまに不快感を示し、如懿を責め立てる。襟を正そうとしない乾隆帝に、堪忍袋の緒が切れた如懿は思わず本音をぶつけ、髪を切って決別の意を示す。激怒した乾隆帝は皇后を都へ帰し、如懿を廃后にすることを考え始める。


言闕より郊外の道観に呼び出された夏江だったが、言闕の言動に疑問を抱き急いで懸鏡司に戻る。だが懸鏡司を襲撃した一味はすぐに退散していた。夏江は衛崢を隠しておいた大理寺の牢に確認に向かうが、梅長蘇の配下が夏江を尾行しており、無事 衛崢の身柄強奪に成功する。参内した夏江が梁帝に衛崢を奪ったのは靖王の仕業だと示唆したため、怒った梁帝は靖王の参内を命じるのだった。その頃、ある屋敷では豫津が紀王を宮羽に会わせていたが、その紀王は夏冬がある罪人を連行する場面を目撃し...。

交渉の末、ついに国際大会の特別出場枠を獲得するが、そのタイミングで宋三川と梁友安が抱擁する写真がクラブに届き、ネットにも梁友安が恋人の宋三川をひいきしているとの中傷があふれた。事態打開のためには試合で勝って実力で出場したと証明するしかないと考える宋三川は、いつも以上に猛練習に励んだことで膝を痛めてしまった。誰にも言わず、ブロック注射を打って試合に向かう。相手は実戦経験が豊富な日本のシード選手だった。


南巡から急きょ都へ帰された如懿は禁足処分となった。如懿は、心配する愉妃にも会おうとせず、追い返す。如懿は自分の処罰で愉妃に累が及ばぬよう遠ざけたのだ。皇貴妃(こうきひ)に封じられた衛嬿婉(えいえんえん)はこの機に乗じ、差配役の権限で如懿の側仕(そばづか)えを減らしていく。永琪は優秀な仕事ぶりで乾隆帝に重用され、親王に封じられる。乾隆帝は永琪を皇太子とする密建書をしたため、所定の場所に隠す。だが永琪の体は、皇貴妃の策によって持病の悪化が進んでいた。



梁帝の前で靖王を攻める夏江と誉王だったが、時同じくして静妃が宸妃の位牌を祀っていたと皇后から報告が入る。皇后が誉王と呼応して動いたのだった。しかし静妃は梁帝に頼まれて位牌を祀っていたため、梁帝は静妃の罰を禁足処分にとどめ、一連の騒ぎを静妃、靖王親子を陥れる策ではないかと疑う。靖王の反論に対抗できなくなった夏江は、梅長蘇が衛崢奪還に関わった疑いがあるとして、梅長蘇を懸鏡司で審問することを梁帝に求める。夏江の動きを早々に想定していた梅長蘇は、蘇宅に乗り込んできた懸鏡司の前に姿を現し...。

膝を故障しながらも再起不能になることを恐れて手術を渋っていた宋三川だったが、梁友安の厳しくも暖かい説得を受け入れる。手術は無事に成功。ところが、病床に横たわる弱々しい姿を見られたくなくて梁友安を追い返してしまった。夜になって再び病室に現れた梁友安は、とうとう抑えてきた想いを宋三川に打ち明け、問いかける。「私の恋人になってくれる?」と。互いの心を確かめ合った2人は、復帰への準備を始めるのだった。


永琪は持病の腐骨疽(ふこつそ)が悪化し、倒れてしまう。臨終の間際、永琪は乾隆帝に義母(はは)上を許してほしいと言い残し息を引き取る。その直後、永琪の格格(ゲゲ)・胡蕓角(こうんかく)が皇后を告発する。凌雲徹の刑死は愉妃の独断によるものであること、更に皇后は無縁墓地ではなく吉相墓に葬るよう求めたため、永琪は罪悪感に苛(さいな)まれ病が悪化したと告げ、命を絶つ。その言葉を真に受けた乾隆帝は如懿から皇后の印である金冊(きんさく)と印璽(いんじ)を没収し、金輪際会わぬと言うのだった。




宋三川と梁友安は深圳を離れ、評価が高いリパビリ施設のある成都に長期滞在することに。懸命なリハビリと梁友安のサポートのおかげで膝は順調に回復し、2人の関係も深まっていく。その頃、クラブでは蒋焦焦が梁桃に猛アプローチしていた。ストレートに想いをぶつける蒋焦焦に、梁桃もまんざらではない様子だが、梁桃の過去に関するコメントが投稿されたことで、クラブの公式アカウントが炎上。梁桃は家に引きこもってしまう。


縁もゆかりもない胡蕓角から告発された如懿は裏で糸を引く者がいると考え、胡蕓角の遺品を調べさせる。それにより胡蕓角が不治の病を患っていたことが判明する。如懿は皇貴妃が余命の少ない胡蕓角を利用し、自分を陥れたと推測、次は永璂が狙われるのではないかと不安を募らせる。一方、皇貴妃は乾隆帝の許しを得て、穎妃(えいひ)の養女になった璟妧(けいげん)をしばらく預かることになる。だが璟妧は皇貴妃を嫌い、穎妃から離れようとしなかった。

懸鏡司で夏江に尋問された梅長蘇は、衛崢強奪は靖王が首謀し、自分が策を講じたとあっさり認める。予想外な出方に警戒した夏江は、保身のために祁王を陥れたとの指摘を受け、梅長蘇が赤焔事案を覆すために都へ来たと確信し、懸鏡司に代々受け継がれる秘毒、烏金丸を梅長蘇にのませる。一方、豫津は紀王の屋敷を訪れ、1月5日に夏冬が連れていた男が衛崢にそっくりであることを伝える。紀王より報告を受けた梁帝は夏冬に参内を命じるのだったが...。

成都から戻った宋三川は、心の引っかかりを安従に打ち明ける。保険でカバーできなかった分の高額なリハビリ費用を梁友安が肩代わりし、それを隠していたのだ。真正面から梁友安と話す決心をした宋三川は、借用書を渡し、復帰後の賞金で返済すると約束する。コーチ陣が組んだ周到なプランに沿ってトレーニングに励んだ結果、練習も以前の強度でこなせるほどに回復、競技前の測定で各項目をクリアし、試合への復帰が決まったが…。


皇貴妃の侍女・春嬋(しゅんせん)が行方不明になり、夜遅くなって戻ってきた。春嬋は容珮(ようはい)らに連れ去られ、如懿の前で詰問されていたのだ。主人に忠誠を誓う春嬋だが、皇貴妃は春嬋が裏切ったのではという疑いを抱き始める。その後、皇貴妃の不用意な発言が皇帝の耳に入り、手元で育てていた皇子・公主らが、勅命で全て母親から引き離されるという出来事が起き、皇貴妃は春嬋への不信を更に深める。その頃、乾隆帝は過労で倒れ意識不明に陥ってしまう。



衛崢の強奪について梁帝から問われた夏冬は、夏江の指示ではなく自分の独断であると主張する。自分を欺いていたと激怒した梁帝は、蒙摯に懸鏡司を封鎖することを命じるのだった。一方 懸鏡司では、夏江が夏春に梅長蘇を殺すよう命じるも、間一髪のところで江左盟が救出に入り、梅長蘇は難を逃れる。その頃、蒙摯の報告を待つ梁帝と紀王の前に、戸部尚書 沈追と刑部尚書 蔡荃がやってきて、廃された皇太子が開いた闇炮坊の爆発が実は事故ではなく、誉王妃の弟である大理寺卿 朱樾が関与していたと報告する。梁帝はすぐにも誉王を参内させるが...。

復帰第一戦に臨んだ宋三川。序盤は好調だったが結局負けてしまう。試合中に膝の痛みを感じていた宋三川は張岩コーチと極秘で病院に行くが、膝自体は完治しており、痛みは精神的な部分が原因だと診断される。それ以降も不振が続き、やがて試合以外の時も痛みが生じるように。さらにはドーピング検査での疑わしい結果により再検査の連絡が入る。医者に薬の安全性を確認したとはいえ、立ち会った張岩は責任を感じて激しく落ち込んでいた。


皇貴妃は自身の息子・永琰(えいえん)の名を書いた紙を太子密建の小箱に入れようとしたところ、昏睡状態から突如、目を覚ました乾隆帝に見つかり取り押さえられてしまう。そこへ愉妃が現れ、皇貴妃が永琪を死に至らせたと告発、更に春嬋、佐禄(さろく)、王蟾(おうせん)に数々の悪事を証言させる。続いて皇太后は皇貴妃が如懿の息子・永璂の食事に細工をしていたことを報告、皇貴妃に対し、自らの邪心により如懿が巡らせた罠(わな)に落ちたのだと糾弾するのだった。


懸鏡司の一件が落着し、静妃は靖王を呼び小新の口より真実を聞かせる。梅長蘇が監禁されていた静妃を助けようとしなかったのも、小新が靖王の前で訴えたこともすべて夏江の筋書きだった。梅長蘇を誤解していたことを悔いた靖王はすぐに蘇宅へと向かうが、梅長蘇の病状は悪化していた。夏冬より梅長蘇が烏金丸という毒をのまされたと知った蒙摯と靖王は、獄中の夏江に解毒薬の在りかを白状するよう迫る。その頃、蘇宅では晏医師による治療が続いていたが...。

結婚の決意を固めた蒋焦焦と梁桃。若すぎる2人の結婚を快く思わない蒋傑は、焦焦に、テニス選手をやめて企業に就職すれば結婚を認めてやる、と言い渡す。だが、「夢を諦めてはダメ」と梁桃に励まされて奮起した焦焦は、ますます意欲的にトレーニングや試合に取り組む。短期間でめきめきと成績を上げていった焦焦に招かれて試合を観戦した蒋傑は、果敢に戦って勝利を手にした焦焦の姿に成長を実感し、2人の結婚を承諾するのだった。


乾隆帝の秋狩りに同行せず紫禁城に残った如懿。思い出の城楼へ登り、感慨にふける。だがその夜、容珮とお茶を飲みながら眠るように亡くなってしまう。如懿の病を知らずにいた乾隆帝は、如懿の死に激しく動揺し、後悔の念に苛まれる。そして如懿の思いを汲み、皇后としての葬儀はせず、如懿に関する記述や絵も記録から抹消する。9年後、乾隆帝は第十五皇子・永琰を皇太子にすると決め、生き長らえていた皇貴妃に死を賜る。



誉王は罪には問われなかったものの双珠親王に降格、3か月間の幽閉処分を下される。これにより靖王は皇子の中で最も位が高くなり、静妃も貴妃へと昇格、貴妃だった越氏は賢妃へと降格される。そんな中、梁帝から梅長蘇に指南してもらうよう言われた靖王は、未来の右腕となる戸部尚書の沈追と刑部尚書の蔡荃を連れて蘇宅を訪れる。一方、降格された誉王は帝位争いに敗れたと絶望していた。そんな誉王の姿を見た秦般弱は、獄中の夏江の元を訪れる。夏江は般弱に璇璣公主の遺した錦袋を開けるよう命じ...。

梁桃と蒋焦焦の結婚式をきっかけに、同棲を始めた宋三川と梁友安。宋三川は快進撃を続け、梁友安が立て替えたリハビリ費用を賞金で返済する。新クラブのコートも決まり、公私ともに順風満帆の2人は、誕生日祝いと挨拶を兼ねて梁友安の母を訪ねることに。だが、宋三川の帰宅後、母は強い口調で交際に反対する。意気消沈して家へと向かう梁友安に、高力から電話が。かつて出場枠を譲る条件として出した要求に応じてほしいというのだ。


時代は北宋。揚州の名家である盛(せい)家で正室・王若弗(おうじゃくふつ)の娘・盛華蘭(せいからん)と東京忠勤伯爵・袁(えん)家の次男・袁文紹(えんぶんしょう)との結納の宴が開かれる。そんな中、袁家が連れてきた青年・白燁(はくよう)が結納品の雁を賭けて側室・林噙霜(りんきんそう)の息子・盛長楓(せいちょうふう)と投壷の勝負を始める。だが、盛長楓では歯が立たず、側女・衛恕意(えいじょい)の娘・盛明蘭(せいめいらん)が代わりに勝負を受けて立ち...。



白燁(はくよう)は王若弗(おうじゃくふつ)の息子・盛長柏(せいちょうはく)と意気投合。互いに武と文で身を立てようと誓い合うが、そんな二人に思いも寄らぬ災難が降りかかる。一方、盛家では身重の母親を気遣う盛明蘭(せいめいらん)が食事も炭も満足にもらえていないと父・盛紘(せいこう)に窮状を訴える。そこで盛紘が王若弗と林噙霜(りんきんそう)を問いただすと、衛恕意(えいじょい)の侍女・小蝶(しょうちょう)に盗みの罪が着せられ...。


宋三川が梁友安の同意なく易速とのアンバサダー契約を締結したため、2人は言い合いとなり、宋三川は家を飛び出して寮へ。冷静になってみれば自分に非があったのだと気づくが、どう謝ったらいいのか分からず悶々としていた。一方、系列の新設クラブ「トップラブ」のマネージャーに任命されて大喜びの梁桃は、ハネムーンを切り上げて意気揚々とオープン準備を進めるが、父親の梁樹に癌の疑いがあるという連絡にうろたえて梁友安を訪ねる。


璇璣公主の遺した錦袋に入っていたのは、璇璣公主の姉、玲瓏公主が誉王に宛てた手紙だった。生母の祥嬪が玲瓏公主であり、自分に滑族の血が流れていると知った誉王は、復讐のため梁帝に叛旗を翻すことを決意する。一方、梅長蘇は穆王府に預けていた衛崢を蘇宅に呼び靖王に引き合わせる。衛崢に再会した靖王は、梅嶺で赤焔軍がどうやって謝玉と夏江に陥れられたかを知り、改めて赤焔事案を再審させることを誓う。そして3月の狩猟の儀が到来、一緒に訪れていた梅長蘇は静貴妃の招きを受け靖王と共に天幕へと向かうが...。

易速のアンバサダーとしてイベントや広告の仕事を詰め込まれる宋三川。思うように練習ができず、成績にも悪影響が出始める。試合直前の控え室へも押しかける易速の強引さに、梁友安は不満を募らせていった。そんな時、突然、高副社長がやってくる。かつて国際大会への特別出場枠を譲った見返りとして、親善試合で八百長をしろというのだ。宋三川は毅然と断ったものの、怒りが収まらない。その姿を見た梁友安は、ある大きな決断を。


揚州最大の塩商・白(はく)家の当主の葬儀が行われ、側室の息子・白亭預(はくていよ)が喪主を務める。だが、そこに死んだはずの正妻の外孫・白燁(はくよう)が現れて大騒ぎに。なんと彼は白家を継がせるという当主の遺言書を持っていた。その後、盛(せい)家では昇進が決まった盛紘(せいこう)が家を空けている間に、産気づいた衛恕意(えいじょい)が頼る者もなくお産に臨むことになり...。



梅長蘇の脈を診た静貴妃は、梅長蘇が火寒の毒に侵されていることに気づくと大いに動揺し、靖王を天幕から追い出す。母親と梅長蘇の様子を見た靖王は、ただならぬ秘密があると問い詰めるも、貴妃は何も語ろうとはしない。その頃、都の誉王は皇后を説得して禁軍を掌握、慶歴軍5万を動員させ、梁帝たちのいる九安山を目指す。そんな中、四姐は捕らわれていた童路を助け誉王謀反の知らせを伝える。誉王が攻めてくることを知った梅長蘇と靖王は生き残るため決死の策を講じるのだった。

アンバサダーを合法に辞める策として梁友安が宋三川に提案したのは、クラブとの契約解除とスペインへのテニス留学だった。出国後、2人は離ればなれになったものの、毎日、ビデオチャットで連絡を取り合って遠距離恋愛を続けていた。真面目に練習と勉強に励む宋三川と、テニス専門校を開校するため多忙な日々を送る梁友安。しばらくして、梁友安からの連絡が途絶えたのを心配した宋三川は、試合にかこつけて梁友安を驚かせようと…。

衛恕意(えいじょい)の妹が盛(せい)家を訪ねてくる。彼女は姉の盛大な葬儀に感謝しつつも、姉がお腹の子とともに亡くなったことに不信感を覚え、盛明蘭(せいめいらん)を引き取りたいという。だが、盛(せい)家の大奥様が彼女を育てると名乗りを上げ、妻たちを御しきれていない盛紘(せいこう)にお灸を据える。その後、承直郎に昇進した盛紘は一家を連れて都に向けて船出し...。


誉王の大軍が迫る中、靖王は3日で紀城より援軍を連れて戻ると梅長蘇たちに約束し、九安山をあとにする。誉王が率いる5万の大軍に対し、梁帝を守る禁軍はわずか3千。梅長蘇は蒙摯に誉王の先鋒に奇襲をかけさせ、軍営に火薬を仕掛けて行宮に立てこもる作戦に出る。そして誉王の大軍が行宮の門に到着、蒙摯率いる禁軍、皇族、そして江左盟の配下たちによる決死の戦いが始まる。だが圧倒的な戦力で攻めてくる誉王の軍はついに行宮の門を破るのだった...。

盛明蘭(せいめいらん)は盛(せい)家の私塾で兄姉たちとともに学び、賢く美しく成長。同じ私塾で学ぶ斉(せい)国公の一人息子・斉衡(せいこう)に想いを寄せられる。だが、姉妹の中でも立場が低いことをわきまえている彼女は、身分の高い斉衡に言い寄られても当惑するばかり。一方、母親・林噙霜(りんきんそう)に似て野心家に成長した盛墨蘭(せいぼくらん)は斉衡を射止めるのは自分だと思いこみ...。



謀反を起こした誉王を捕らえ、慶歴軍を平定した梁帝は、皇后が謀反に共謀したと踏み、再度 都を掌握するため蒙摯を帰京させる。そんな中、靖王の配下が以前 孤山に出没した珍獣を捕獲。梅長蘇は世話をさせてほしいと靖王に願い出、薬を飲ませたうえに自分の血まで与える。実はその珍獣は全身を白い毛に覆われた人間だった。その正体を確信した梅長蘇は、白い毛の男がはめていた腕輪を手に取る。腕輪には梅長蘇がずっと懐かしみ続けていた者の名が刻まれていた。

白(はく)家の跡継ぎであり寧遠(ねいえん)侯爵家の子息でもある顧廷燁(こていよう)(白燁(はくよう))は郷試に合格。都に戻ると盛(せい)家の私塾に通って次の科挙を目指すことになる。そんな中、永昌(えいしょう)伯爵家の呉(ご)氏が年頃の息子・梁晗(りょうかん)を連れて盛家を訪問。盛墨蘭(せいぼくらん)はこっそり客間を覗きにいき、それを見とがめた王若弗(おうじゃくふつ)の娘・盛如蘭(せいじょらん)も、嫌がる盛明蘭(せいめいらん)を連れて盛墨蘭の後を追い...。



顧廷燁(こていよう)は子供の頃に世話になった乳母・常(じょう)ばあやを都に呼び寄せ顧家に住まわせようとするが、父・顧偃開(こえんかい)の反対に遭う。一方、盛(せい)家では永昌(えいしょう)伯爵家の呉(ご)氏の前で失態を演じた盛明蘭(せいめいらん)と盛如蘭(せいじょらん)が、父・盛紘(せいこう)の怒りを買って重い罰を受けていた。そんな二人に行儀作法を学ばせようと、大奥様は後宮にいた孔(こう)氏を招く手はずを整えて...。


意識を取り戻した梅長蘇は、靖王から亡き父親の名前を尋ねられ、"梅石楠"と答える。靖王は静貴妃にも梅長蘇の父の名を問うが、なんと静貴妃の口から出てきたのも同じく"梅石楠"という名だった。靖王は梅長蘇が林殊だと考えていたことを静貴妃に明かす。その頃、梁王は誉王の謀反を受け、靖王を皇太子の座につける気持ちを固める。そしてようやく一行は都へ帰還するが、夏江は謀反に乗じて天牢から脱獄していた。一方の誉王は牢で観念していたが、妃が身ごもっていることを知り...。

斉(せい)国公の屋敷では斉衡(せいこう)の母・平寧(へいねい)郡主が息子に悪い虫が付かないように気を配っていた。そんな中、斉衡が一緒に盛(せい)家に挨拶に行ってほしいと言い出し、彼女は盛家の三姉妹を警戒し始める。一方、顧廷燁(こていよう)は用意した別宅に常(じょう)ばあやを迎え入れる。そして、彼女から顧偃開(こえんかい)が母・白(はく)氏を娶ったのは金目当てだったと真相を聞かされ...。



聶鋒の症状を治すため琅琊閣閣主の藺晨が都入りし、秦般弱を捕らえる。その頃、夏江はある高官の屋敷に密かに身を寄せていた。夏江は高官に後宮の越賢妃に伝言を届けてほしいと頼む。そんな中、ついに靖王が皇太子に冊封され、体調を崩した梁帝の代理で政を行い、皇太子妃も中書令の孫娘に決まる。一方の梅長蘇は、宮羽を夏冬の身代わりとして天牢へ送り聶鋒と夏冬を引き合わせる。涙の再会を果たした聶鋒と夏冬に、藺晨は火寒の毒を解毒するための2つの方法を説明するのだったが...。

顧廷燁(こていよう)は芸妓上がりの側女・朱曼娘(しゅばんじょう)と二人の子供を常(じょう)ばあやに託すことに。だが、常ばあやは一目で朱曼娘の本性を見抜いて不機嫌になる。その頃、揚州からはるばる衛恕意(えいじょい)の妹が姪の盛明蘭(せいめいらん)を訪ねてやってくる。衛恕意の元侍女・小蝶(しょうちょう)に会ったという彼女は、小蝶に濡れ衣が着せられた事件の真犯人を突き止めようとしていた...。


藺晨から火寒の毒の説明を聞いた霓凰たちは、梅長蘇の命がそれほど長くないことを知る。梅長蘇は、皇太子(蕭景琰)が赤焔事案の再審を求めるまで、あと1年は生きさせてほしいと藺晨に頼むのだった。その頃、朝廷では皇太子が皇帝に代わって政務を進め、後宮を静貴妃が束ねていた。そんな中、前皇太子の生母である越賢妃のもとに夏江から書状が届く。再度 息子を皇太子の位につかせたい越賢妃は、梅長蘇が林殊であるという夏江の訴えを梁帝に報告する。驚愕した梁帝はある命令を下し...。

孔(こう)氏の講義中に喧嘩を始めた盛(せい)家の三姉妹が揃って罰を受ける。その場には盛紘(せいこう)、王若弗(おうじゃくふつ)、林噙霜(りんきんそう)も呼ばれ、孔氏は三姉妹だけでなく親たちの態度も諌める。そうすることで盛家における不公平を正した孔氏に盛明蘭(せいめいらん)はいたく感銘を受ける。その翌朝、衛恕意(えいじょい)の妹は朝早くこっそり出立する。それは真犯人をおびき出すためだったが...。


夏江の書簡より梅長蘇が林殊だと報告を受けた梁帝は、皇宮の古書をすべて調べさせ、ついに火寒の毒に関する記載を発見する。疑いを募らせた梁帝は、梅長蘇と皇太子(蕭景琰)に参内を命じ、蒙摯には休みを与える。皇太子が午の刻までに養居殿から出てこなければ、霓凰に穆王府と巡防営の兵で皇宮を攻めるように指示し、自らも養居殿へ赴く。そして養居殿で梁帝、皇太子、梅長蘇が待つ中、夏江が参内する。夏江は梁帝の前で梅長蘇が林殊であると言い放つのだった。

盛(せい)家の三姉妹は私塾に戻り勉強を再開。家を継ぐべきは嫡子か庶子かという討論で盛明蘭(せいめいらん)の回答が皆を感心させる。そして、科挙の会試がいよいよ明日に迫る。盛家を訪れた斉衡(せいこう)は盛明蘭に新たに筆を贈り、盛明蘭は兄の盛長柏(せいちょうはく)・盛長楓(せいちょうふう)だけでなく斉衡にもこっそり手縫いの膝当てを贈る。そこで彼女の秘めた想いに気づいた斉衡は...。


科挙の会試が終わり、合格者が発表される。盛長柏(せいちょうはく)が13位で合格した一方、自信満々だった顧廷燁(こていよう)、盛長楓(せいちょうふう)は落第。同じく不合格だった斉衡(せいこう)は盛明蘭(せいめいらん)から励ましの言葉をもらい、気を取り直す。その晩、盛長柏は顧廷燁と酒を酌み交わし、優秀な友の落第に疑問を呈す。また、盛長楓は憂さ晴らしに名門の子弟たちと羽目を外して...。
