2025年8月 中国ドラマ放送予定 (地上波/BS)
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五公主が幕僚らを囲っていたことが都中で噂になる中、皇宮では八家の重臣たちが殴打された件を聞きつけた文帝が凌不疑を杖刑に処すると宣言する。慌てて駆けつけた程少商だったが、凌不疑は厳罰を受け入れると言い放ち、処刑場へと向かう。三皇子の取り仕切りで刑が執行される中、少商はなりふり構わず凌不疑のもとへ向かおうとするが護衛の兵に止められるのだった。その姿を皇后や越妃と眺めていた文帝は、少商のある言葉を今か今かと待ちわび…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

皇后を討ち取ろうとする紀楚(きそ)を母親の命だけは守りたい紀雲(きうん)が阻んでバトルに。その隙に皇后は一人で逃げ出すが、そんな彼女の行く手を遮ったのは公冶棋(こうやき)だった! こうして小説「雲夕瑶」は元のストーリーとは違う新しい結末を迎え、花青歌(かせいか)は現実世界に戻る。そして、書き直された「雲夕瑶」が映画化されることになると…。


如懿は景陽(けいよう)宮に出た毒蛇を追い払い、儀貴人を救う。災厄が続くことを恐れた皇后は、儀貴人を長春(ちょうしゅん)宮に引き取ろうとする。ところが嘉貴人(かきじん)は第二皇子・永璉(えいれん)の看病を理由に、儀貴人の世話役として如懿を推薦。儀貴人を引き取ることになった如懿は、景陽宮の修繕に使われている顔料に、蛇を引き寄せる蛇苺(へびいちご)が含まれていることを突き止めるのだった。陰謀を防ごうと万全の対策を講じる如懿だったが、ある夜、儀貴人が破水したとの知らせが入る。



生まれてすぐ亡くなった玫貴人の子に続き、儀貴人までもが死産したことで、後宮に激震が走る。しかも儀貴人の子は毒に侵されていた。そこで素練(それん)や趙一泰(ちょういったい)が、儀貴人の持ち物などを調べたところ、部屋で使っていた炭や、よく食べていた魚介類に辰砂(しんしゃ)が混入されていた。その辰砂は如懿の化粧台の下から見つかったと言う。また内務(ないむ)府や御膳(ごぜん)房の太監も如懿の関与を証言する。それでも如懿の仕業だと信じない乾隆帝の前に、阿箬が呼ばれ...。



2人の皇子を殺めたという濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着せられた如懿は貴人に降格、延禧宮に軟禁となり、如懿が犯人だと信じる玫貴人や儀貴人から、立て続けに襲われてしまう。一方、懐妊した嘉貴人は、万全を期して養心(ようしん)殿内にある居所へ移ることに。また慎刑司(しんけいし)から釈放された阿箬は、陛下の側(そば)仕えを経て、常在(じょうざい)に封じられる。乾隆帝は如懿の潔白を証明するため、侍女の毓瑚(いくこ)に命じ、ひそかに調査を続けるが、如懿が大勢の者から命を狙われていると知り...。

如懿が皇子を殺めたという件の真相解明は、皇太后の命によって棚上げとなった。第一皇子・永璜(えいこう)は乾隆帝に如懿の無実を訴えるが、皇帝は取り合わず、永璜の養育を純嬪(じゅんひん)に託すと言い渡す。冷宮へ送られることになった如懿は、直接、乾隆帝に本心を問いただすが、乾隆帝の苦しい胸の内を知り、覚悟を固める。海貴人(ハイきじん)と純嬪に見送られながら如懿が延禧宮を後にしたその日、昇格した慎常在(しんじょうざい)、玫嬪(まいひん)、嘉嬪(かひん)の冊封式が執り行われていた。

李昞(りへい)に頼まれた楊堅(ようけん)は李澄(りちょう)を副使にし、突厥の王を訪ねるが、王はすでに北斉と手を組んでいた。結果、二人は命を狙われ、楊堅の助けで逃げのびた李澄が李昞に援軍を請う。だが、負け戦と判断した李昞は首を縦に振らず、それに怒った曼陀(ばんた)が自ら楊堅を助けるため出発する。一方その頃、伽羅(から)も商人に変装して夫の救出に向かい...。

帝梓元は青南城を奪還したが、西北の戦況が厳しい今、洛銘西の処分には将兵たちの目が光っている。全軍を指揮する立場の韓燁は、独断で行動して安寧を死に至らしめた洛銘西の罪を許すわけにはいかなかった。酌量の余地を求めて事情を聞き出そうとするが、洛銘西は何も明かさず己の罪を認めて、軍の士気を下げぬためにも処刑してくれと言う。厳しい対応をするしかない韓燁と毒酒を前にして、洛銘西は何も語らぬままひと思いに杯を飲み干す。
ディリラバ、ゴン・ジュン、リウ・ユーニン、ワン・イーティン、シア・ナン、ペイ・ズーティエン、ゾン・フォンイェン ほか

再会してすぐに苑琴(えんきん)と別れることになり、温朔は寂しさを隠せない。好きならば軍献城へ追いかけろと言われるが、育ての親も同然の韓燁と離れるつもりはないと拒む。すると韓燁から自分が帝梓元の弟・帝燼言(ていじんげん)だと知らされ…。韓燁に付き従うと決めた温朔は、ともに青南山の山頂を目指す。韓燁は韓仲遠の企てを逆手に取り、帝梓元を暗殺しようと現れた梅花衛も手駒にする。そして、帝梓元がいると見せかけておびき出した莫北(ばくほく)と決戦の時を迎える。
ディリラバ、ゴン・ジュン、リウ・ユーニン、ワン・イーティン、シア・ナン、ペイ・ズーティエン、ゾン・フォンイェン ほか

曲リン君は夫・梁家家主の梁尚と皇宮を訪れていたが、帰り際に太子からの品を渡される。怒った梁尚は馬車の中で曲リン君に乱暴するが、品物は太子妃の差し金だった。後日、曲リン君が梁尚を殺したという一報が入る。太子は、梁尚が殺された時間に曲リン君と別院で会っていたことを告白、曲リン君の潔白を証明してほしいと文帝に願い出る。勅命を受けた凌不疑は程少商を連れ梁家へ乗り込む。その頃、梁家では梁老夫人が曲リン君を処刑しようとしていた。そこへ梁家の嫡女であった袁慎の母・袁夫人が現れ…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

慎常在に侮辱され冷宮の如懿に会いに行った海貴人は、侍衛の凌雲徹(りょううんてつ)に見咎められる。とっさに簪(かんざし)を差し出す如懿に凌雲徹は銀子(ぎんす)を要求、更に冷宮での暮らしも銀子次第で改善すると教えるのだった。ある日、乾隆帝は海貴人に如懿の慰めになると言い凌霄花(のうぜんかずら)の枝を託す。如懿は荒れ果てた冷宮の庭に凌霄花の枝を植え、刺繍(ししゅう)を凌雲徹に託し銀子を得るのだった。同じ頃、凌雲徹が想いを寄せる女官・衛嬿婉(えいえんえん)は鍾粋(しょうすい)宮へ異動が叶い、夢への一歩を踏み出す。

曼陀(ばんた)は楊堅(ようけん)と伽羅(から)の窮地を救ったものの、楊堅を逆恨みして帰路につく。一方、楊堅はアシナ公主に直接会って北周に嫁ぐよう説得、商人になりすました伽羅も陰で協力した結果、晴れて宇文邕(うぶんよう)がアシナ公主を皇后に迎えられることになる。すると、この吉事に乗じて李昞(りへい)が宇文邕に拝謁、李澄(りちょう)を自分の後継ぎに戻したいと直訴して...。

帝梓元は弟の帝燼言が生きていることを韓仲遠に告げる。帝家に玉座を奪われることを恐れ、姉弟を引き離して帝燼言を人質に取ろうとする韓仲遠を見て、帝梓元は韓仲遠の強い猜疑心を知る。一方、崖から飛び降りた韓燁は莫霜(ばくそう)に助けられ、人里離れた庵(いおり)で養生していた。長い昏睡から覚めた韓燁の目は光を失っており、莫霜は献身的に看病するが、一向に効果は現れない。韓燁は莫霜に自分が生きていることは誰にも知らせないでほしいと頼む。
ディリラバ、ゴン・ジュン、リウ・ユーニン、ワン・イーティン、シア・ナン、ペイ・ズーティエン、ゾン・フォンイェン ほか

北秦で莫霜の手当てを受ける韓燁の元に、皇帝が危篤との噂が伝わってきた。皇帝自身が流した噂だと悟った韓燁は皇帝の親心を知り、急ぎ都に戻って父子の再会を果たす。しかし韓燁にはすでに皇位を継ぐ気も、帝梓元と一緒になる気もなかった。帝盛天の導きで伏レイ(ふくれい)山を訪れた韓燁は目の治療のため山に滞在する。韓燁が戻ったと聞いて山へ会いに行く帝梓元だが、韓燁が自分のためを思って二度と会わないと覚悟を決めていると知ると…。
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梁尚が殺された部屋を調べていた程少商は外周と内周が違うことに気づき、隠し部屋を探し当てる。隠し部屋には凌不疑の捜査が自分に及ぶと恐れた梁家三子の梁遐が潜んでおり、そばには血のついた衣も隠されていた。少商の姿が見えないことに気づいた凌不疑は黒甲衛に梁尚の部屋を破壊するよう命令、梁遐は少商を人質に取る。凌不疑は少商を奪還するも、梁遐は梁家長子の梁無忌の手で殺されてしまう。凌不疑は事件の狙いは太子失脚であり、首謀者は梁無忌ではないと文帝に伝え…。
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皇后や慧貴妃に虐げられ、雨の中で跪かされた海貴人は、冷宮にいる如懿に泣き言を言うが、如懿は他人の力を借りてでも自分の身は自分で守れと海貴人を励ます。そのあと海貴人が安華(あんか)殿で雨宿りをしていると、慧貴妃と侍女の話し声が聞こえてくる。数日後、乾隆帝が皇太后のために布団を作らせていると聞いた海貴人は、繍坊を訪れ、刺繍の色使いに悩む女官たちに助言をしていた。その様子を見た乾隆帝は彼女を寵愛(ちょうあい)するようになり...。

李昞(りへい)に軟禁されていた曼陀(ばんた)は屋敷を抜け出すと都へ向かい、大胆にも宇文護(うぶんご)に取引を申し出る。そして、北斉の刺客の仕業と見せかけ李澄(りちょう)を殺害する。その後、手柄を立てたものの宇文護の策略で大将軍の任を解かれた楊堅(ようけん)は、陸貞(りくてい)から北斉の兵力図を託される。また、宇文邕はアシナ皇后の前で建前上、良き夫のふりを続けていたが...。

梁家の事件が一件落着し、太子妃は庶民に降格、曲リン君は梁無忌に再嫁することになる。そんな中、寿春の守将である彭坤が造反したとの知らせが皇宮に届く。早速文帝や将軍らは寿春討伐の策を練るが、凌不疑が出征に名乗りを上げたため文帝は激怒する。文帝は凌不疑を早く成婚させたかったが、凌不疑にとって彭坤は孤城陥落の真相を探るための重要人物だった。程少商は皇后から知恵を借り、凌不疑の出征を認めるよう文帝を説得する。そして出征前夜、少商は密かに軍営に潜入し…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

嘉嬪(かひん)が産んだ第四皇子が、産まれて1カ月の祝いの日を迎えた。相次いで皇子を失った乾隆帝にとって、新たな命は悲しみを癒やす存在となっていたが、純嬪(じゅんひん)は他の皇子たちを忘れたかのようだと心配する。海貴人の提案で、純嬪が第三皇子をつれて嘉嬪に会いに行くと、居合わせた皇帝は2人の皇子を育てる純嬪をねぎらい、妃の位に昇格させる。鍾粋宮を訪れた乾隆帝は、侍女の衛嬿婉と出会う。皇帝と見つめ合う衛嬿婉の姿に海貴人は警戒心を抱き...。

宇文護(うぶんご)に全く相手にされず激怒した曼陀(ばんた)だったが、自分の妊娠に気づくと一転、アシナ皇后に取り入り伽羅(から)の悪口を吹きこむ。一方、宇文護に呼び出された楊堅(ようけん)は思いがけず彼の息子と麗華(れいか)との縁談を持ちかけられて困惑していた。そんな時、腹に一物ある曼陀がアシナ皇后に麗華を娘のように可愛がる宇文邕(うぶんよう)の様子を覗き見させて...。

凌不疑が寿春に出征し成婚の準備に忙しい程少商だったが、突然程家に災難が襲い掛かる。勅命で銅牛県に向かった程始が銅牛県令の顔忠と銅を運び出して敵に投降した疑いをかけられたのだ。朝臣らが程一族の断罪を叫ぶ中、頭を悩ませた文帝は真相の解明を命じる。一報を聞いた少商も袁慎の馬車で曲陵侯府に戻るが、以前凌不疑が痛めつけた御史中丞の弟、左将軍が既に乗り込んでいた。少商と袁慎は理を唱えて左将軍を追い返すも、程一家は廷尉府へ投獄されることになり…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

ある夜、毒蛇の大群が突如現れ、如懿は腕を噛まれてしまう。駆けつけた凌雲徹が蛇を追い払い、如懿の毒を吸い出し事なきを得る。翌朝、診察に来た江与彬(こうよひん)は風湿(ふうしつ)の原因が食事にあることを突き止める。冷宮にいても命を狙われることに、如懿は暗澹(あんたん)たる気持ちになるのだった。同じ頃、毓瑚を通じて如懿をひそかに見守っていた乾隆帝もまた、如懿が危険な状況にあることを知る。そんな中、如懿の父・那爾布(ナルブ)の訃報が届くのだった。



宮中で中元節の法事が行われる中、冷宮で紙銭(しせん)を燃やしているという情報が皇太后の耳に届く。結局、燃やしていたのは紙銭ではないことが判明し、如懿(にょい)は事なきを得るが、皇太后に襲いかかった吉太嬪(きつたいひん)は死罪に処されてしまう。一方、寵愛(ちょうあい)が復活し、身ごもった海貴人(ハイきじん)は、懐妊を利用して如懿を冷宮から出す方法を考える。ある日、江与彬(こうよひん)の診察を受けていた如懿は、長年付けていた腕輪を誤って床に落とす。すると丸い薬のような物が散らばり...。



重陽節の宴で皇太后は葉赫那拉意歓(エホナラいかん)に歌舞を披露させる。乾隆(けんりゅう)帝は意歓を気に入り、貴人に封じる。だが乾隆帝と妃嬪(ひひん)たちが花火を観賞している間、冷宮は火事になっていた。如懿と惢心(ずいしん)は逃げ場を失うが、間一髪で凌雲徹(りょううんてつ)に助けられる。現場へ駆けつけた乾隆帝は、憔悴しきった如懿に外套をかけてやる。一方、海貴人と江与彬は、如懿と惢心を冷宮から出すため、とある計略に打って出る。それは海貴人のおなかの子を危険にさらすものだった。

乾隆帝が如懿を冷宮から出そうとしているのではという噂(うわさ)が後宮に広まった。如懿に危害を加えてきた后妃たちは、何とか手を打たねばとおびえ始める。一方、その状況を察した如懿も、黙って待つのは危険だと考えていた。そんなある日、海貴人の香に辰砂(しんしゃ)が仕込まれ、更には冷宮の如懿と惢心が砒素(ひそ)の中毒で危うく死にかけるという事件が起きる。知らせを聞いた乾隆帝はすぐさま冷宮に駆けつけ、如懿の称号を戻して冷宮から出すことを決意する。

随国公を継いだ楊堅(ようけん)は亡き父・楊忠(ようちゅう)の遺言に従い、官職を返上して故郷に帰ることに。そんな楊堅の命を狙って宇文護(うぶんご)は刺客を差し向ける。ところが、刺された父を守ろうと飛び出してきた麗華(れいか)が自分と同じ青い目を持っていることに気づいた宇文護。全てを悟り立ち去った彼が戦意を喪失する一方、楊堅は重い傷で生死をさまよい...。

帝梓元は侍女のふりをして韓燁のそばに居続けるが、韓燁はそれを知りつつ、あえて嫌がらせをして山を下りさせようとする。帝梓元は韓燁が心を開かぬことと同時に、目の治療に使う長思花(ちょうしか)が手に入らないことにも心を痛めていた。韓燁が帝梓元を拒むのは、帝家と韓家が敵同士であること以上に、目が見えない自分では帝梓元を守ることができないと思っているからだった。青南城で死を覚悟した韓燁が自分に書いた文(ふみ)を読んだ帝梓元は、ある決意をする。
ディリラバ、ゴン・ジュン、リウ・ユーニン、ワン・イーティン、シア・ナン、ペイ・ズーティエン、ゾン・フォンイェン ほか

どこからか長思花が現れたと聞き、すぐに帝梓元は洛銘西を訪ねた。鉢植えの花は消えており、あれは海棠(かいどう)だったとごまかされるも、優しい嘘(うそ)だと察してただ謝罪を口にする。婚礼の日が迫り、着々と進められる準備に焦りを禁じ得ない帝燼言だが、幸いにも説得すべき韓燁は目に光を取り戻していた。しかし生来の頑固さで考えを改めず、帝梓元を皇太子妃にする気はない様子だ。果たして運命に翻弄された2人が結ばれる日は来るのか。そして、国の行く末は…?
ディリラバ、ゴン・ジュン、リウ・ユーニン、ワン・イーティン、シア・ナン、ペイ・ズーティエン、ゾン・フォンイェン ほか

皇后は程少商の思いをくみ廷尉府に投獄されている家族に会いに行くことを許可、城門を出るための令牌も渡す。しかし皇后に迷惑をかけたくない少商は、令牌と命令書を偽装して家族に会いに行き、荷車に紛れて銅牛県の城内へ侵入を試みる。一方、出征中の凌不疑は寿春への食糧の補給を断つべく補給隊を襲撃し将軍を捕らえる。自軍の犠牲を最小限に抑えるため寿春が自滅するまで待つ構えの凌不疑だったが、銅牛県の事件と程家投獄、そして少商が都から逃亡したとの知らせが入り…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

冷宮を出た如懿は自ら服毒したことを海貴人に打ち明ける。ところが海貴人も如懿を救おうと毒をあおっていたと言うのだった。2人は絆を深め、海貴人は生まれてくる子を如懿に育ててほしいと告げる。その後、慈寧(じねい)宮へ挨拶に訪れた如懿は、1人だけの后妃に権力が集中せぬよう皇太后より暗示される。同じ頃、慎貴人(しんきじん)は如懿が冷宮を出たことで焦燥を募らせていく。慎貴人は寵妃(ちょうひ)と見なされていながら誰にも言えぬ苦しみを抱えていたのだった。

皇太后の宴でついに宇文護(うぶんご)に手を下した宇文邕(うぶんよう)は皇帝としての実権を取り戻す。またその頃、曼陀(ばんた)は待望の息子・李淵(りえん)を産む。そして、憤怒のうちに息を引き取った李昞(りへい)に代わり幼い李淵が唐国公となる。その後、宇文邕は息子の宇文贇(うぶんいん)を皇太子に立てると麗華(れいか)を皇太子妃にすると決める。さらに、北斉を討つため楊堅(ようけん)を元帥に任命すると...。


寿春を制し銅牛県入りした凌不疑。県令と程始の失踪後、銅牛県は彭坤の副将・馬栄に占領されていたが楼犇がこれを説得して銅牛県を解放、その後に馬栄は彭坤の残党に殺されており、県令と程始の潔白を証明する鍵となる県丞も収監されていた牢が火事となり死んでしまう。その牢には銅牛県に侵入した程少商の姿が。凌不疑と少商は火事で亡くなった李県丞の葬儀を訪れると、李夫人が周囲を警戒しながら手がかりを2人に残す。2人はその手がかりから銅牛県の郊外へ向かうと…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

如懿に抜擢され、坤寧(こんねい)宮の侍衛になった凌雲徹は、花房(かぼう)で働く衛嬿婉(えいえんえん)と再会する。上の者から叱責されて泣く様子に同情した凌雲徹は、仕事を手伝ってやり、別の部署へ異動できるよう如懿にお願いまでする。そんなある日、迎春の宴で后妃たちに乾隆帝から真珠の贈り物が配られる。ところが慎嬪(しんひん)に渡されたのは辰砂だった。乾隆帝は皆の前で如懿の潔白を証明すべく、毓瑚(いくこ)に追跡調査した内容を報告させ、黒幕を突き止めようとするのだが...。

余命わずかの宇文邕(うぶんよう)は皇帝の器とはいえない宇文贇(うぶんいん)に失望。また、伽羅(から)はそんな宇文贇に嫁ぐ娘の麗華(れいか)のことを心配する。その後、北斉との戦いに勝利した楊堅(ようけん)が凱旋し、宇文贇と麗華の婚儀が行われる。だが翌朝、侍女の朱満月(しゅまんげつ)が宇文贇の子供を身ごもっていることが判明。これに宇文邕は激怒するが、麗華は落ち着いた態度を見せ...。

銅牛県の事案で凌不疑と程少商は楼犇を疑うも、決定的な証拠は見つかっていなかった。その頃、廷尉府の牢を花嫁衣装を着た万萋萋が訪れ、その場で程頌に嫁ぐことを宣言する。萋萋の一途な情に感動した程老夫人と蕭元イーは程頌を万家の婿養子にやることを許可するのだった。そして銅牛県で功績を上げた楼犇を祝うため、楼家では大勢の客を招いて宴が開かれていた。そこに凌不疑と程少商、袁慎が乗り込んでくる。3人は楼犇が周到に画策した計画を1つ1つ暴いていき…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

妃嬪の位を剥奪された阿箬(あじゃく)は冷宮に送られるも、首を吊(つ)って自ら命を絶つ。同じ頃、皇子を出産した海貴人は、出血が止まらず昏睡状態に陥ってしまう。駆けつけた斉侍医(せいじい)のおかげで事なきを得たが、如懿は海貴人を狙った誰かが罠(わな)を仕組んだように感じていた。数日後、宮中では阿箬が火葬される際に奇妙な現象が起きたという噂が広まる。そして阿箬の三十五日忌にあたる晩、如懿の寝殿では鬼火が現れたという。それを聞いた慧貴妃(けいきひ)は...。

伽羅(から)は麗華(れいか)が自分の出生の秘密を承知の上で皇后になるという自分の運命を受け入れていることを知って感銘を受ける。だが、それを盗み聞きした宇文贇(うぶんいん)は彼女に愛されていないとわかって落胆する。その後、倒れた宇文邕(うぶんよう)は「第二の宇文護(うぶんご)にならないように」と言い遺して楊堅(ようけん)を大丞相に任命。そして、伽羅と最期の時間を過ごし...。

銅牛県の事案は解決し程始も無事救出され、屋敷に戻ってくる。子弟の前途を阻んだとして罪を問われた楼太傅は妻に責任を転嫁、楼大房夫人は実家に戻され太傅自身も故郷へ戻されることに。一方の楼ヤオは何昭君を連れカ県へ赴任することになる。しかし楼犇の妻・王延姫は身ごもったまま入水し行方知れずとなっていた。そんな中、凌不疑と少商が霍君華のもとを訪れると、霍君華が凌不疑に好物の杏仁菓子を食べさせる。しかし帰りの馬車で凌不疑の体中に発疹ができて…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

如懿が住む翊坤(よくこん)宮での鬼火騒動は一段落したが、今度は咸福(かんふく)宮で、慧貴妃が阿箬の亡霊が来たと言って逃げ惑うという騒ぎが起きる。しかし阿箬の亡霊は、慧貴妃以外の者には見えていないのだった。斉侍医が薬を処方するが、慧貴妃の病は一向に好転せず、やつれていく。慧貴妃の常軌を逸した言動に、皇后と嘉嬪(かひん)は不安を募らせる。そんな折、慧貴妃を見舞った如懿は、慧貴妃の太監(たいかん)・双喜(そうき)が蛇を飼っていると知って探りを入れ始める。



如懿の着物の柄に難癖をつけ、暗に皇后への対抗心を指摘した嘉妃(かひ)。その直後に粗相を犯した衛嬿婉が如懿をたたえたことから、嘉妃は自分が引き取ると皇后に申し出る。更に如懿の幼名「青桜(せいおう)」から一字を取った「桜児(おうじ)」と名を変えさせたうえ、ひどく虐げるのだった。そのうえで侍女・貞淑(ていしゅく)に一連の行いは皇后に取り入るためのものであると告げ、自身の後宮の地位を固める真の目的と、今も忘れ得ぬ世子(せいし)について涙ながらに語るのだった。



余命幾ばくもない慧貴妃は如懿から衝撃の事実を聞かされる。長年尽くしてきた皇后に裏切られていたと知った慧貴妃は、乾隆帝に皇后の悪事を全て話し、自分は指図されて加担したと告白する。乾隆帝は慧貴妃の名誉を守るために罪は不問に付し、皇貴妃(こうきひ)に昇格させる。一方、皇后は乾隆帝の態度の変化から、慧貴妃が死ぬ前に秘密を漏らしたのではないかと不安を募らせる。そんなある日、乾隆帝は疥癬(かいせん)にかかり、重症に陥ってしまう。

全身に発疹が広がり、苦しむ乾隆帝。皇后は他の妃嬪を遠ざけ、自分1人で日夜付ききりで看病を続ける。皇后を差し置いて看病をするわけにいかなくなった妃嬪たちは、ただ皇帝の回復を待つしか無かった。峠を越えた乾隆帝が持ち直して意識を取り戻すと、傍らには看病を続ける皇后が付き添っていた。やがて皇后が懐妊したという知らせが妃嬪たちのもとに届く。嫡子誕生の予感に、各妃嬪の脳裏にそれぞれの思惑が交錯する。

亡き宇文邕(うぶんよう)の後を継いで皇帝となった宇文贇(うぶんいん)は、遺詔に背いて養母のアシナ皇后と実母の李娥姿(りがし)を皇太后にすると宣言。これに楊堅(ようけん)は立腹する。一方その頃、李淵(りえん)を連れて都にやってきた曼陀(ばんた)はすぐに宇文贇に取り入り、彼に悪知恵を授ける。その結果、宇文贇は尉遅迥(うっちけい)と組んで楊堅を謀反者に仕立てあげる陰謀を仕掛けてきて...。

凌不疑は廷尉獄にいた彭坤の身柄を奪い独断で拷問にかける。彭坤は孤城の真相を知る当事者でもあった。しかし凌不疑の行動に対し左御史中丞はここぞとばかりに非難の声を上げる。そんな中、独房にどこからか花びらが撒かれ、重度の喘息を患う彭坤は死んでしまう。凌不疑は凌益による口封じだと確信するも、重要な証人を殺された無念さで酒をあおる。程少商はそんな凌不疑に全てを打ち明けてほしいと訴えるが、そこへ霍君華危篤の知らせが届き…。
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大雨の中、養心(ようしん)殿へと遣わされた衛嬿婉は、太監である進忠(しんちゅう)よりある賭けを持ちかけられる。その賭けとは、妃(きさき)になれるよう協力するが、なれなければ進忠の女になるというものだったが、衛嬿婉は逡巡することなくその賭けに乗る。ある日、御花園(ぎょかえん)で嘉妃は如懿への当てつけに衛嬿婉を虐げていたところ、通りかかった乾隆帝に見咎められる。乾隆帝は嘉妃への戒めに衛嬿婉を御前女官に取り立てるが、たちまち魅了されてしまうのだった。

宇文贇(うぶんいん)をそそのかしたのが曼陀(ばんた)だとわかった楊堅(ようけん)は、李淵(りえん)を引き取ると彼女を山寺へ送る。そんな中、宇文贇は麗華(れいか)の他に4人の皇后を立てて彼女の気を引こうとするが、思い通りにならず彼女を殴る。これに激怒した伽羅(から)は単身皇宮に乗りこむと宇文贇に刃を向ける。そして、宇文贇を見限り楊堅の野望を叶えるべきだと決意して...。


霍君華が亡くなり、帝后は凌不疑と程少商が喪中前に成婚できるよう翌々日を婚礼の儀と定める。そして凌家でも凌益の五十路の生辰祝いが開かれることになり、一族は集結していた。珍しく宴への参加を表明した凌不疑を警戒する淳于氏に、凌益は激しい剣幕を見せ警告する。一方、実家に戻ろうとした少商の前に凌不疑が現れる。何も打ち明けなかった凌不疑の姿に少商はある決意を見て取る。その夜、宴に参加するため城陽侯府を訪れた凌不疑は、凌益に特別な祝いの品を渡し…。
ウー・レイ、チャオ・ルースー、リー・ユンルイ、ユー・チョンエン、シュー・チャオ、ワン・ジュオチョン ほか

如懿と愉妃(ゆひ)は慧賢皇貴妃(けいけんこうきひ)の侍女だった茉心(ばつしん)に呼び出される。茉心は天然痘に感染し、瀕死の状態だったが、第七皇子に天然痘をうつすことで、皇貴妃の敵である皇后に復讐することをたくらんでいた。だが如懿と愉妃は協力できないと一蹴する。一方、衛嬿婉は舒嬪(じょひん)に処方されている子宝の薬を侍女にこっそり調べさせ、同じ薬を侍医院に要望する。これに気づいた侍医の斉侍医は乾隆帝に相談するが、乾隆帝は静観を決め込むのだった。

宇文贇(うぶんいん)の息子・宇文闡(うぶんせん)が譲位して楊堅(ようけん)が皇帝に即位すると、国号は隋に改められる。やがて、介国公に封じられた宇文闡が殺されると、その嫌疑がかかるのを恐れた楊堅は宇文(うぶん)家の者を皆殺しにして陳の仕業に見せかけることを黙認。結果、北周が陳を討伐してついに天下統一が実現したのだった。この出来事に伽羅(から)の胸中は複雑で...。

城陽侯府の外に凌不疑に恨みを持つ左将軍が兵を率いて待ち受ける中、程少商は負傷した凌不疑を馬に乗せて逃亡する。崖まで追い詰められると、凌不疑は少商を残して崖下に飛び込み、衝撃を受けた少商は倒れて寝込んでしまう。そんな中、曲陵侯府に三皇子が乗り込んでくる。重臣らが連名で凌不疑を弾劾するというのだ。目を覚ました少商は三皇子と共に参内、左御史中丞が先陣を切って凌不疑の厳罰を求める中、少商は文帝に凌不疑の秘密を明かす…。
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皇后は第七皇子を亡くした衝撃から健康を損ね、寝込んでしまう。だが乾隆帝(けんりゅう)が即位後、初めて東巡へ旅立つと聞き、無理を押して同行する。一方、乾隆帝はモンゴルのホルチン部から親王の子の妻に清(しん)の嫡出の公主を差し出すよう要望されていた。未婚で嫡出の公主に該当する者は皇太后の次女・恒媞(こうてい)か、皇后の娘・璟瑟(けいしつ)の2人しかいないが、皇太后も皇后も自分の娘を遠方に嫁がせることに猛反発し、一歩たりとも譲ろうとしなかった。

曼陀(ばんた)は自分の若い頃にそっくりな宮女を楊堅(ようけん)に接近させ、彼と伽羅(から)との仲を裂こうとする。その計画はうまく運んだかに見えたが、宮女の正体が明らかになって事なきを得る。2年後、病床の曼陀は李淵(りえん)に「絶対に私を皇后にしてほしい」と言い遺していた。そして、唐の初代皇帝となった李淵はこの母の宿願を果たすことになる...。

文帝の命を受け三皇子は凌不疑を崖下から救出し、縄を切ろうとした左将軍をその場で取り押さえる。医官の懸命な治療で凌不疑は一命を取り留め、凌不疑の無事を見届けた程少商は皇后に自分の思いの丈を告げ、城陽侯夫人が収監される牢へと足を運ぶ。一方の朝堂では意識を取り戻した凌不疑が、孤城陥落の真相を語っていた。凌益が父・霍チョンを殺してレイ帝の軍を入城させたことで将兵や民、従兄の阿狸も殺されてしまい、唯一生き残ったのが自分と叔母の霍君華だったと…。
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乾隆帝は嫡公主の璟瑟をホルチン部へ嫁がせるのが最善策だと知りつつも、皇子を亡くしたばかりの皇后を思うと決心がつかない。一方、皇太后も唯一そばに残った娘を手放すまいと、自分の息のかかった重臣らに娘の輿(こし)入れを反対させていた。そこで如懿(にょい)は一計を案じて皇太后を訪ねる。如懿は、皇太后が自らの権勢のため恒媞長公主の輿入れを望んでいると見せかけ、富察(フチャ)氏一族を動揺させることで逆に娘を手放さずに済むと提案する。



死期を悟った皇后は女として愛されなかった悔しさを吐露し、次期皇后には如懿以外の妃(きさき)を立てるよう進言するが、逆に乾隆帝からこれまでの悪行について追及されてしまう。皇后は慧賢皇貴妃(けいけんこうきひ)と如懿に贈った腕輪に不妊の薬を潜ませていたことや冷宮で如懿を虐げたことについては認めたものの、砒素(ひそ)や毒蛇への関与等、多くを否定する。そして次期皇后は悲惨な末路をたどると言い残し、息を引き取るのだった。その直後、侍女・素練(それん)も謎の死を遂げる。

素練が不審死を遂げ、純貴妃(じゅんきひ)が辣腕を振るい出したことで乾隆帝は皇后を誤解していたかもしれないと悩み、過ちを償うかのように皇后の葬儀を盛大に行う。一方、後宮では嘉妃(かひ)を始めとする妃嬪(ひひん)たちが次期皇后と目される純貴妃に媚びを売り始める。愉妃(ゆひ)は対抗策を打ち出すよう如懿をたきつけるが、后位争いに興味のない如懿は全く取り合わない。そんなある日、如懿はふとしたことから第一皇子の本音を知ってしまい、ショックを受ける。

愉妃の企みで皇太子の座を巡る争いを過剰に警戒し始めた乾隆帝は、孝賢皇后(こうけんこうごう)の葬儀で涙を流さない2人の皇子を見て、皇太子の座を狙っているのかと激怒する。純貴妃は自分の息子をかばって更なる怒りを買い、その侍女と太監(たいかん)らまで次々に追放されるという憂き目に遭う。皇帝の怒りが収まるまで誰もがじっと息を潜める中、嘉妃だけは自分の息子・第四皇子が皇帝に褒められたと聞き、息子が皇太子になる可能性に目を輝かせる。

凌不疑が霍無傷と名乗った瞬間、文帝は痛ましさで崩れ落ちる。それでも左御史中丞が弾劾をやめない中、左氏がレイ帝の残党である田朔と結託していたことを三皇子が暴く。程少商は凌不疑が復讐するしか道はなかった心情に理解は示すも、裏切られたことが許せず婚約の解消を願い出る。一方の皇后も文帝に対し、皇后の座と太子も廃してほしいと懇願するのだった。こうして皇后と太子は廃され、凌不疑も霍不疑と改名して贖罪のため北西に7年駐留することになる。その出発の日、少商も新たな決断を下し…。
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皇太后は皇后の座に執着した叔母の烏拉那拉(ウラナラ)氏と同じ末路を歩まぬよう如懿に釘を刺す。更に、皇太后は乾隆帝に皇后が無理ならせめて皇貴妃(こうきひ)を立てるよう進言し、子宝に恵まれた純貴妃を推すのだった。だが、乾隆帝は逆に子がなく、一族の後ろ盾もない如懿こそがふさわしいと反論、こうして如懿は皇貴妃へと昇格する。一方、進忠(しんちゅう)から子をなさぬことには高い地位を望めないと言われた衛嬿婉(えいえんえん)は、あろうことか凌雲徹(りょううんてつ)を呼び出すのだった。


霍不疑が北西に発った日、程少商は宣皇后の世話をするため長秋宮に入る。その後、程家では家族の婚儀が行われ新しい命も誕生したが、少商が家に戻ることは一度もなかった。そして5年後、宣皇后の病は悪化の一途を辿っていたため、文帝は霍不疑を都に戻す命を下す。一方、袁慎は宣皇后を安心させるためにも自分に嫁ぐよう少商に求婚する。縁談を進めるため皇宮を出ようとした2人の前に現れたのは都に戻った霍不疑だった。その夜、長秋宮では珍しく客人を迎えていた。駱済通は少商に自分と霍不疑の情について語り始め…。
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金川(きんせん)の戦勝を祈るため、高僧の安吉(アムジ)大師を遠方から招き、祈祷(きとう)が行われる。後宮の長となった如懿は足しげく安華(あんか)殿に通い、祈りを捧げていた。そんなある晩、安吉大師とよく似た服装の不審な男が翊坤(よくこん)宮で目撃され、付近で巡回中だった侍衛が捕縛を試みるが、逃げられてしまう。翌日、乾隆帝と嘉貴妃(かきひ)に呼ばれた如懿は、如懿が安吉大師宛てに書いたとされる文を見せられる。それは安吉大師と如懿が私通しているかのような内容だった。

霍不疑から別の者に再嫁するよう嫁荷を贈られてしまった駱済通は、程少商のもとを訪れ自分の所業をわび、宣皇后を治療できる神医の家に案内すると告げる。一方、霍不疑は病床にある宣皇后のもとを訪れ自分の過ちと悔恨の念を吐露していた。そこへ少商が駱済通と都の郊外へ向かったと報告が入る。駱済通は少商を殺す気でいた。霍不疑は何とか少商を救い出し駱済通を乗せた馬車は谷底へ転落する。しかし少商の態度は頑なだった。そんな中、2人のもとに宣皇后危篤の知らせが届き…。
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翊坤宮で目撃された刺客に女官が関わっていないという事実が判明したため、乾隆帝は惢心(ずいしん)を慎刑司(しんけいし)送りにする。惢心が拷問を受けても何も白状しなければ如懿の潔白は証明されたことになるからであった。一方、翊坤宮に禁足となった如懿は、万寿(ばんじゅ)節の宴に出席できない代わりに陛下の好きな菓子を作り、愉妃のもとへ届けてもらう。愉妃は菓子の容器に貼ってある対句を見て、如懿の意図を理解し、凌雲徹と李玉(りぎょく)に協力を頼むのだった。

宣皇后が亡くなり程少商は霍不疑に胸の内を告げ、互いにしっかり生きていこうと言葉を交わして別れ、袁慎には成婚することはできないと伝える。家に戻った少商を母の蕭元イーは優しく迎え、当時の自分の過ちをわびる。少商もその気持ちを受け入れ、母娘の長きにわたるわだかまりはようやく解消していく。そして宣皇后の四十九日が過ぎ、宣皇后の故郷に向かう少商の前に楼リーが現れる。カ県の県衙に招かれた少商を県令になった楼ヤオと夫人の何昭君も出迎えるが、食事の席で身重の何昭君が苦しみだし…。
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如懿の濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を晴らすべく、李玉が皇帝の命を受けて啓祥(けいしょう)宮を訪れた。まずは如懿の筆跡に似た字を書く者がいないかを調べるため、啓祥宮の者全員に字を書かせる。嘉貴妃の侍女・貞淑(ていしゅく)は下手な字を書いたが、李玉に怪しまれて養心(ようしん)殿へ連行されていく。いくつかの尋問を通して貞淑の関与を確信した皇帝は、貞淑を慎刑司へ送ると決め、惢心を釈放した。慎刑司の拷問によって全身に重傷を負った惢心を、侍医の江与彬(こうよひん)が懸命に治療するが...。



脚が不自由になってしまった惢心は江与彬の求婚を断る。だが如懿は平穏な幸せを手に入れてほしいと説得し、惢心は皆が祝福する中、江与彬に嫁ぎ、紫禁城を出るのだった。同じ頃、金川の戦で敗北を喫した訥親(ナチン)は、無断で帰京した責を問われ処刑されてしまう。これにより皇太后は朝廷への影響力が奪われてしまったと嘆くのだった。そんな中、第一皇子・永璜(えいこう)は病魔に侵されつつも、母を殺した孝賢皇后への憎しみを募らせていた。

第一皇子・永璜を亡くし、悲しみに暮れる乾隆帝は、万人の上に立つ皇帝とは孤独であると打ち明け、如懿に皇后になってほしいと頼む。如懿は皇后という高位には気後れするものの、正妻として夫に寄り添い、合葬されたいという願いが強く、皇后になる決意を固める。そんなある日、如懿は内務(ないむ)府の太監に抗議する女官を見かける。太監が賄賂を払った者だけを優遇していたからだ。如懿はこの勇敢な女官を気に入り、翊坤宮に連れて帰る。