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中国ドラマ『天地に問う~Under the Microscope~』キャスト・登場人物

あらすじ キャスト・登場人物

キャスト

画像 キャスト 役名
チャン・ルオユン(張若昀) チャン・ルオユン(張若昀) シュアイ・ジアモー(帥家黙) 役
算術に異常なほどの情熱を注ぐ青年。ある日、故郷の県が不当な「人頭絹布税」を百年以上も払い続けていた誤りを発見し、数字の真実を追求し、それを正すことを固く誓う。
ワン・ヤン(王陽) ワン・ヤン(王陽) チェン・レンチン(程仁清) 役
法律に精通した弁師。かつて科挙(官僚登用試験)の不正事件に巻き込まれて合格を取り消された過去を持つ。後に帥家默と協力し、民のために正義を求める。
チー・ウェイ(戚薇) チー・ウェイ(戚薇) フォン・ビーユー(豊碧玉) 役
やり手の女商人であり、豊宝玉の姉。当初は帥家默の訴えを支援するが、自身の商売や家族への影響を考え、途中から彼の前に立ちはだかることになる。
ウー・ガン(呉剛) ウー・ガン(呉剛) ファン・ユエン(范淵) 役
都から引退した元高官。金安府で大きな影響力を持ち、帥家默の両親の過去を知る重要人物。
ガオ・ヤーリー(高亜麟) ガオ・ヤーリー(高亜麟) ホアン・ニンダオ(黄凝道) 役
金安府の長官。野心家であり、この絹布税問題を自身の政治的な実績作りに利用しようと企む。
フェイ・チーミン(費啓鳴) フェイ・チーミン(費啓鳴) フォン・バオユー(豊宝玉) 役
遊び好きの御曹司で、帥家默の無二の親友。姉の豊碧玉に頭が上がらない。絹布税の一件をきっかけに、帥家默と運命を共にすることになる。
ホウ・イエンソン(侯岩松) ホウ・イエンソン(侯岩松) ファン・マオジェン(方懋珍) 役
仁華県の県令(長官)。表向きは事なかれ主義で怠け者のように見えるが、実は非常に慎重な性格。物語の重要な局面で帥家默を助ける。
ジャイ・シャオシン(翟小興) ジャイ・シャオシン(翟小興) マオ・パンフォン(毛攀鳳) 役
ファン・ズービン(房子斌) ファン・ズービン(房子斌) ソン・レン(宋仁) 役
金安府の役人(通判)。帥家默の亡き父とは旧知の仲だが、ある理由から裏で帥家默の訴えを妨害しようと動く。
ワン・トンフイ(王同輝) ワン・トンフイ(王同輝) リウ・ジン(劉景) 役
タン・モンジア(湯夢佳) タン・モンジア(湯夢佳) チェン・シャオジー(陳小枝) 役
イン・ジューション(尹鋳勝) イン・ジューション(尹鋳勝) リー・シーダー(李世達) 役
チャン・ファン(張帆) チャン・ファン(張帆) ドン・シーチー(鄧思斉) 役
チェン・イー(銭漪) チェン・イー(銭漪) レン・イー(任意) 役
ハン・チン(晗青) ハン・チン(晗青) ルー・フェイロン(鹿飛龍) 役
カン・ジエ(康杰) カン・ジエ(康杰) マー・ウェンツァイ(馬文才) 役
リー・ボー(李博) リー・ボー(李博) シュアイ・ドゥンチョン(帥敦誠) 役
リウ・シーユエン(劉希媛) リウ・シーユエン(劉希媛) リウ・ユエアー(柳月娥) 役
ヤン・ユンジャオ(楊雲棹) ヤン・ユンジャオ(楊雲棹) ファン家のしや(方家の師爺) 役
ファン・ハオジュン(范浩軍) ファン・ハオジュン(范浩軍) チェン・ダーシャン(陳大山) 役
ハン・チウチー(韓秋池) ハン・チウチー(韓秋池) ジョン・サンティ(荘三惕) 役
フー・バオセン(胡宝森) フー・バオセン(胡宝森) チョン・ユエン(程遠) 役
イェン・シャオ(閆嘯) イェン・シャオ(閆嘯) ルオおじ(羅おじ) 役
ジュー・シウユエン(朱秀媛) ジュー・シウユエン(朱秀媛) インイン(鶯鶯) 役
リウ・チー(劉琦) リウ・チー(劉琦) ツイホン(翠紅) 役
チャン・ズーハオ(張梓浩) チャン・ズーハオ(張梓浩) ユンニャン(雲娘) 役
バイ・リーウェイ(白利衛) バイ・リーウェイ(白利衛) ランケイのろうり(攬渓の老吏) 役
リー・シャオレイ(李曉磊) リー・シャオレイ(李曉磊) ヤージンA(牙人甲) 役
ジュー・ポンチョン(朱鵬程) ジュー・ポンチョン(朱鵬程) かたりべ(語り部) 役
ワン・クンルン(王崑崙) ワン・クンルン(王崑崙) しょりA(胥吏甲) 役
ジョン・ミン(鐘鳴) ジョン・ミン(鐘鳴) しょりB(胥吏乙) 役
ファン・ヤージュン(樊亜君) ファン・ヤージュン(樊亜君) どうようのはんとう(同陽の班頭) 役
スン・バオ(孫宝) スン・バオ(孫宝) ひゃくせいA(百姓甲) 役
ユエ・ドンフォン(岳冬峰) ユエ・ドンフォン(岳冬峰) きんのうきょうだい(金農兄弟) 役
リュイ・シュアイ(呂帥) リュイ・シュアイ(呂帥) リー・シーダーのしょしゅ(李世達の書手) 役
リー・ジェンチー(李真奇) リー・ジェンチー(李真奇) ごくそつA(獄卒甲) 役
シャオ・ホン(邵虹) シャオ・ホン(邵虹) ろうばす(老婆子) 役
ユー・ティエンチュアン(于天川) ユー・ティエンチュアン(于天川) どうようのろうちゅう(同陽の郎中) 役
ジョウ・サンヨウ(周三友) ジョウ・サンヨウ(周三友) ろてんしょうのしゅじん(露天商の主人) 役
バイ・ドンフォン(白東風) バイ・ドンフォン(白東風) ろうしょり(老書吏) 役
シュー・コー(许可) シュー・コー(许可) かんしやく(監視役) 役
ヤン・チャオウェイ(楊朝偉) ヤン・チャオウェイ(楊朝偉) かいけいがかり(会計係) 役
フォン・リーピン(馮立平) フォン・リーピン(馮立平) かんていし(鑑定士) 役
ゴー・シンジア(葛興佳) ゴー・シンジア(葛興佳) けいぼうのてんり(刑房の典吏) 役

『天地に問う~Under the Microscope~』登場人物紹介

帥家默(シュアイ・ジアモー) 字は算学、名は正義。演:張若昀(チャン・ルオユン)

金華府仁華県(きんかふじんかけん)の役所で、黙々と算盤をはじく青年、それが帥家默です。彼は、数字のこととなると寝食を忘れるほどの算術愛好家。その鋭すぎる眼は、ある日、県の税台帳に潜む百年の誤りを見抜いてしまいます。それは、本来六つの県で分担すべき「人丁絲絹税(じんていしけんぜい)」が、なぜか歙県(きゅうけん)一県に押し付けられていたという驚愕の事実。彼の心に宿る純粋な正義感は、この不正を見過ごすことができません。世渡りは下手で、人付き合いもどこか不器用。しかし、ひとたび算術という名の剣を手にすれば、その論理は巨悪をも切り裂く刃と化します。彼のまっすぐすぎる生き様は、時に周囲と軋轢を生みながらも、物語を大きく動かしていくのです。その姿は、まるで濁流の中に咲いた一輪の蓮の花のよう。

程仁清(チョン・レンチン) 挫折を知る、凄腕の法廷弁護士。演:王陽(ワン・ヤン)

金華府蘭渓県(きんかふらんけいけん)でその名を知らぬ者はいない敏腕弁護士、程仁清。かつては金安府(きんあんふ)一の秀才と謳われ、科挙合格も目前でしたが、有力者の子息にその座を奪われた過去を持ちます。挫折感から役人の道を諦め、弁護士として世の矛盾と渡り合ってきました。当初は、帥家默の無謀とも思える行動を、法と現実の壁で阻もうとします。しかし、あまりにも純粋で、あまりにも愚直な帥家默の姿に、いつしか忘れかけていた理想の灯を再び見出すのかもしれません。彼の胸の内では、現実を見据える冷静さと、かつての理想が静かにせめぎ合っているのです。

豊碧玉(フォン・ビーユー) 火のように猛き、水のようにしなやかな女主人。演:戚薇(チー・ウェイ)

火腿(中華ハム)店の女将として、その辣腕を振るう豊碧玉。彼女は、商才に長け、機を見るに敏な女性です。弟の豊宝玉を溺愛するあまり、時にはその将来を案じ、厳しくも温かい眼差しを向けています。初めは、帥家默の行動が弟の名声を高める好機と捉え、力を貸そうとします。しかし、絲絹案の真相が、自らの商売や一族の利益を脅かすと知るや、一転して手ごわい障害となることも。彼女の行動原理は、家族愛と現実的な利益の狭間で揺れ動きます。そのしたたかさと人間臭さが、物語に深みを与えるのです。

豊宝玉(フォン・バオユー) 温室育ちの若様、心に秘めたる義侠心。演:費啓鳴(フェイ・チーミン)

豊碧玉の弟であり、県学の学生(秀才)でもある豊宝玉。裕福な家庭に育ち、どこか頼りないお坊ちゃん気質ながら、心根は優しく義侠心に厚い青年です。親友である帥家默の理想に共感し、彼の税の誤りを正す旅路に、いわば「素人ながらの仲間」として加わります。彼の身分は、帥家默が役所に訴え出るための資格を与えますが、同時に、一族の利益と友情の間で引き裂かれる苦悩も抱えることになります。彼の純粋な思いは、時に危うく、時に大きな助けとなるでしょう。

范淵(ファン・ユエン) 影で糸引く、巨大な既得権益の象徴。演:呉剛(ウー・ガン)

朝廷の御史(ぎょし:監察官)を退官し、故郷の金華で隠然たる力を持つ范淵。彼は、多くの門下生を抱え、土地の兼併や税の逃避によって莫大な富を築き上げ、一大既得権益集団を形成しています。帥家默の行動が自らの牙城を脅かすと知るや、容赦なくその力を使い、彼らを潰しにかかります。その姿は、まさに地方に深く根を張った腐敗構造の象徴。彼の存在が、帥家默たちの前に立ちはだかる最も大きな壁となるのです。

黄凝道(ホアン・ニンタオ) 野心と保身の狭間で揺れる新任知府。演:高亜麟(ガオ・ヤーリン)

中央政界での争いに敗れ、金華府の知府(ちふ:太守に相当)として赴任してきた黄凝道。彼は、この地を一時的な左遷先と捉え、実績を上げて中央へ返り咲くことしか考えていません。絲絹案の騒動においては、各勢力の間を巧みに立ち回り、時には税の問題を利用して清廉な役人を演じようとします。しかし、肝心な場面では、自らの保身のために妥協も厭わない。彼の心は、理想の政治家像と、出世欲という現実の間で常に引き裂かれています。その姿は、当時の官僚社会の矛盾を映し出しているかのようです。

方懋珍(ファン・マオジェン) 民を思う心と臆病さを持つ、末端の県知事。演:侯岩松(ホウ・イエンソン)

金華県の県知事(ちけん:県の長官)、方懋珍。貧しい家の出身で、苦学の末に官職を得た彼は、その地位を失うことを何よりも恐れています。「無為にして治める」を信条とし、波風を立てることを極端に嫌います。そのため、帥家默の税を正そうとする行動に対しても、煮え切らない態度を取り続けます。決して悪徳官吏ではないものの、その臆病さが事態を複雑にすることも。しかし、物語が進むにつれ、民衆の苦しみや帥家默の純粋さに触れ、彼の心にも変化が訪れるのかもしれません。彼の存在は、理想と現実の官僚制度の狭間で揺れ動く、一人の人間の弱さと良心とを体現しています。