中国ドラマ『伝家』キャスト・登場人物

キャスト

画像	キャスト	役名
	チン・ラン（秦嵐）	ジョンリン（鐘霊） 役
易家の長女で、本妻である劉氏の娘。名家の令嬢として育ち、家族のために席維安に嫁ぐ。後に易家の精神的支柱となる。
	ハン・ギョン（韓庚）	タン・フォンウー（唐鳳梧） 役
鐘玉の婚約者。将来有望な外交官。鐘玉とは当初対立するも、戦地で深い愛情を育み、共に星華百貨を守り抜く。
	ウー・ジンイエン（呉謹言）	ジョンユー（鐘玉） 役
易家の次女で、後妻である周夫人の一人娘。南洋で育ち、商才に長けている。唐鳳梧と意外な形で出会い、共に家族の事業を盛り立てていく。
	ニエ・ユエン（聂远）	シー・ウェイアン（席維安） 役
鐘霊の夫。軍閥の家柄に生まれた鉄血司令官。抗日のため、日本の傀儡政権に接近して情報を収集し、鐘霊と共に国難に立ち向かう。
	ジャン・ナン（張楠）	ジョンシウ（鐘秀） 役
易家の末娘。アメリカ留学経験のあるお嬢様。天真爛漫な性格だったが、激動の時代の中で成長し、最終的には愛国活動に身を投じる。
	リウ・ジュン（劉鈞）	イー・シンホワ（易興華） 役
星華百貨の創業者。上海の経済界の大物。実業によって国を興すことを信念としていたが、日本軍への協力を拒否したため殺害される。
	ミャオ・プー（苗圃）	ホアン・インルー（黄瑩如） 役
易鐘杰と鐘秀の母で、易興華の現在の妻。元は鐘霊の家庭教師だったが、後に鐘玉らと和解し、共に外敵に立ち向かう。
	ジャン・イージエ（張逸杰）	イー・ジョンジエ（易鐘杰） 役
易家の長男。医学の道を志す。抗日戦争が勃発すると軍医となり、民衆の避難を助けるために犠牲となる。
	ホー・フォンティエン（何奉天）	シェン・ビン（沈彬） 役
星華百貨の支配人。貧民街出身で、裏社会とも繋がりのある商人。易鐘玉とは複雑な感情で結ばれ、後に商売上のライバルとなる。
	ジョン・カイ（鄭凱）	ルー・ペイ（陸培） 役
遊び人の青年。賭けで鐘秀に近づくが、後に抗日のために私情を捨てて壮絶な最期を遂げ、鐘秀にとって永遠の心の傷となる。
	ジョン・グオリン（鄭国霖）	ワン・ジェンチー（汪剣池） 役
易鐘霊の元婚約者で、黄瑩如の弟弟子。軍統の特務工作員。復讐を果たした後、易家と共に抗日運動に参加し、黄瑩如と特別な感情を抱くようになる。
	ジャン・イーシー（張訳兮）	アーユエン（阿媛） 役
易家の使用人。鐘玉に見出されて身の回りの世話をするようになる。後にミスコンテストに出場して女優となり、鐘杰と恋に落ちる。鐘杰の死後は遊撃隊に加わる。
	ファン・アンナー（方安娜）	イー・ジーユー（易寄漁） 役
易書業の娘。従姉の夫である席維安に横恋慕し、易家の姉妹の仲を裂こうと画策する。
	ワン・シーチャオ（汪汐潮）	イー・ジーダー（易寄徳） 役
易書業の息子。父と共に日本軍と結託して易家の財産を乗っ取ろうとするが、最終的には一族から追放される。
	ホー・ジアイー（何佳怡）	グーイー（顧姨） 役
鐘玉の母が易家に嫁ぐ際に付き従ってきた家政婦長。鐘玉の母に絶対の忠誠を誓う。後に黄瑩如と和解し、共に易家を守る。
	ワン・カールー（王可如）	リウ・チンフェン（劉清芬） 役
陸培の従妹で、易鐘秀の友人。鐘杰と婚約していた。後に爆破事件を計画し、侵略者と共に命を落とす。
	リウ・ルー（劉璐）	ワンジュー（望竹） 役
	ジョン・ロン（鄭龍）	リュイ・チャオウェン（呂朝聞） 役
席維安の副官。席維安の秘密任務の遂行を補佐する。
	チャン・チョン（常鋮）	イー・ジョン（易忠） 役
易家の男性使用人。重要な局面で何度も易家の三姉妹を助ける。
	ジャン・ジエ（張婕）	ユーラン（語蘭） 役
	リウ・イーイエン（劉益嫣）	メイシャン（梅香） 役
	アン・アン（安安）	スージュー（素菊） 役
	ウー・イーナン（呉翼男）	ソン・グアンジー（宋広之） 役
	ハン・ボーウェイ（韓伯維）	ワン・ビンウェン（王炳文） 役
	ミノワ・ヤスシ（美濃輪泰史）	タカツカサ・タダヨシ（鷹司忠義） 役
商人に成りすました日本軍の特務。多くの血なまぐさい事件を画策し、易家の三姉妹と生死をかけた戦いを繰り広げる。
	ルー・ヨン（盧勇）	ユ・ジャンアオ（喻占鳌） 役
	ムー・リーイエン（穆麗燕）	シーロウフジン（席老夫人） 役
	フー・ツァイホン（胡彩虹）	フフジン（傅夫人） 役
	カン・チュンジー（康群智）	ロウネンノジョンシウ（老年の鐘秀） 役
	ワン・ジアングオ（王建国）	リュウカイチョウ（劉会長） 役
	ワン・ズーティン（王梓霆）	シャオディン（小丁） 役
	ディーマー（迪玛）	フランク（Frank） 役
	ホワイ・ユエン（懐遠）	タナカ（田中） 役
	ダイ・イー（戴毅）	リュウシショウ（劉師匠） 役
	ワン・イーヌオ（王芸諾）	ユ・ウーシャオジエ（喻五小姐） 役
	シブヤ・テンマ（渋谷天馬）	ミウラショウショウ（三浦少将） 役
日本軍の将校。中国侵略勢力の代表的な人物の一人。
	ポン・ボー（彭博）	ヤマダチュウサ（山田中佐） 役
日本軍の将校。三浦少将の任務遂行を補佐する。
	ジャン・リンラン（張琳然）	カシイ（香椎） 役
	ウェイ・ジュン（魏軍）	ラオマー（老馬） 役
	リウ・ヨンガン（劉永剛）	リュウヒショ（劉秘書） 役
	ジャオ・チョンユー（趙誠宇）	スー・モンリン（蘇夢麟） 役
	シエ・ホンシン（謝鴻鑫）	ドン・イー（董義） 役
	モウ・ユエンディ（牟元笛）	シャンシェンション（尚先生） 役
西洋舞踊と京劇を融合させた芸術家。易鐘杰に祝典での公演を依頼される。
	リー・メイチュン（李玫春）	ジョンリンノソボ（鐘霊の祖母） 役
易家の老夫人。旗人貴族の出身。鐘霊を養育し、「易家香」という独自の香の技術を伝授する。
	チョン・ムーシュエン（程慕軒）	チェン・ヤオ（陳瑶） 役
	リー・ユースー（李予蘇）	ニャンイー（娘姨） 役
	ジャン・ダーバオ（张大宝）	リウ・ジンアン（劉景安） 役
星華百貨の元従業員。易家を裏切って独立するが、易興華によって密かに武漢での百貨店開業を資金援助される。
	ジャン・ハイフォン（張海峰）	リュウ経理（劉経理） 役
	ジャン・ホワ（姜華）	アーユエンノチチ（阿媛の父） 役
	ラン・チョン（蓝城）	カントク（監督） 役
	ロン・ユー（龍雨）	シャオジャン（小張） 役
	リウ・ジンイエン（劉津言）	ジー・ルーユー（紀汝玉） 役
	スン・イエンチン（孫琰清）	ガオ・ティンファン（高庭芳） 役
	ホン・スーヤン（洪司洋）	ルアン・チウチャン（阮秋蝉） 役
	ヤン・ユンラン（楊韻然）	チェン・ユエンモン（陳元夢） 役
	チャン・ムーシー（張沐兮）	ヤン・スー（楊素） 役
	ジャン・リンアル（張霊児）	ツァオ・ルンメイ（曹潤美） 役
	ワン・ヤン（王洋）	ジャン・ドゥアンイー（張端儀） 役
	バオ・ユエンユエン（包圓圓）	ジョン・ホイ（鄭慧） 役
	フー・ロウシュエン（付煣煊）	ソン・ルイジェン（宋瑞珍） 役
	イエン・イーイー（厳伊依）	ジャオ・ソンフェン（趙頌芬） 役
	ション・シャオシャオ（熊小小）	シュー・ナンシン（舒南星） 役
	コー・ユー（柯宇）	ウェイ・シーシェン（衛希賢） 役
	シー・ユエアンシン（石悦安鑫）	ショウネンノシェンビン（少年の沈彬） 役
	ジャン・ルイリン（姜瑞霖）	シャオイー（小一） 役
	チェン・ユーシー（陳羽汐）	オサナイジョンリン（幼い鐘霊） 役
	チー・シンルイ（祁心蕊）	ショウネンノジョンリン（少年の鐘霊） 役
	ゼン・シエンズー（曾憲梓）	オサナイジョンユー（幼い鐘玉） 役
	ルオ・イーチュン（羅意淳）	オサナイジョンシウ（幼い鐘秀） 役
	ルオ・モンチェン（駱夢晨）	ショウネンノジョンシウ（少年の鐘秀） 役
	リン・ジンジェ（林靖喆）	オサナイジョンジエ（幼い鐘杰） 役
	シャオ・ティエンレン（肖添仁）	アージー（阿吉） 役
	ホー・イエンシン（何焱杺）	アーニン（阿寧） 役
	リウ・イエンシー（劉妍希）	アーピン（阿萍） 役
	リウ・リン（劉琳）	ルオ・ルーメイ（羅如湄） 役
易鐘霊の実母。その身分は易家の老夫人によって隠されており、若くして病死した。
	ドン・シュエン（董璇）	ジョウフジン（周夫人） 役
易鐘玉の実母で、易興華の後妻。夫とは心が通い合わず、憂いを抱えたまま亡くなる。
	シェン・バオピン（沈保平）	イー・シューイエ（易書業） 役
	シュー・ロンジェン（許榕真）	ファン・イエンチウ（范燕秋） 役
	ドン・シャー（鄧莎）	スー・イン（蘇茵） 役
唐鳳梧の秘書。計算高い女性で、鐘玉に取って代わって唐夫人になろうと画策する。
	ルー・リン（陸玲）	ルーフジン（陸夫人） 役
陸培の母で、劉清芬の叔母。子供たちの結婚を気にかけている。
	ジャン・ゴン（張弓）	タン・ジョンミン（唐仲明） 役
	フー・シャオティン（胡小庭）	タンフジン（唐夫人） 役
	スン・ディー（孫迪）	リアオ・ダオヘン（廖道亨） 役
	マー・ジュン（麻骏）	フー・イエンチャン（傅燕昌） 役
	ジエン・レンズー（菅紉姿）	ホー・ルイラン（何瑞蘭） 役
	ゴン・ロー（耿楽）	ジャオ・ハイティン（趙海亭） 役
	ルー・イェンチー（陆妍淇）	アーフォン（阿鳳） 役
阿媛の姉。ダンスホールの踊り子。沈彬に片思いしている。
	リウ・エンシャン（劉恩尚）	ワン・ベンチュー（王本初） 役
星華百貨の元副社長。内通者の一人で、外国勢力と結託して易家の利益を損なう。
	リー・ズーシュエン（李子璇）	ロン・ジャーイエ（容嘉葉） 役
	ツァオ・シーユエ（曹曦月）	ウォー・タン（沃棠） 役

『伝家』の登場人物紹介

舞台は1920年代から始まる、華やかさと共に時代の影が色濃く落ちる上海。巨大百貨店「星華」を築き上げた易（イー）家を軸に、相続争い、そして抗日という大きな時代のうねりの中で、強く、美しく生き抜こうとする人々の姿を描いた物語、それが『伝家』です。まるで当時の空気感をそのまま閉じ込めたような、美しい衣装や調度品にも目を奪われますが、何より魅力的なのは、そこに生きる登場人物たちの複雑で、人間味あふれる姿でしょう。

【易家の三姉妹：それぞれの輝き】

• 長女 易鐘霊（イー・ジョンリン）／演：チン・ラン

  まるで古画から抜け出たような、たおやかで気品あふれる長女。幼い頃から祖母のもと、古き良き伝統文化の中で育ちました。物静かで、常に一歩引いて家族を見守る彼女ですが、その胸の内には、家族のためなら自らを犠牲にすることも厭わない、鋼のような強さを秘めています。政略結婚で結ばれた軍人の夫・席維安（シー・ウェイアン）との関係も、最初はぎこちないものでしたが、時代の荒波を共に乗り越える中で、徐々に変化していく様子は、静かな感動を呼びます。彼女が纏う、落ち着いた色合いながらも繊細な刺繍が施されたチャイナドレスは、まさに彼女の奥ゆかしさと芯の強さを象徴しているかのようですね。父亡き後、彼女が見せるリーダーシップには、思わず息をのみます。

• 次女 易鐘玉（イー・ジョンユー）／演：ウー・ジンイエン

  南洋で育ち、西洋的な教育を受けた、勝気で頭脳明晰な次女。まるで太陽のように眩しく、自分の意見をはっきりと主張します。亡き母の愛と、父への複雑な想いを胸に、星華百貨の後継者の座を狙って上海へ戻ってきます。その行動力と商才は目を見張るものがありますが、時折見せる不器用さや情熱的な一面に、思わず引き込まれてしまうでしょう。外交官・唐鳳梧（タン・フォンウー）との出会いは、まさに運命のいたずら。衝突しながらも惹かれ合い、共に時代の困難に立ち向かっていく二人の関係は、ドラマの大きな見どころの一つです。彼女のファッションは、当時の上海のモダンガールを体現するような、洗練されたスタイルが印象的です。

• 三女 易鐘秀（イー・ジョンシウ）／演：ジャン・ナン

  アメリカ留学帰りのお嬢様。天真爛漫で、愛らしい笑顔が魅力的な末っ子です。芸術を愛し、ファッションにも敏感。最初は少し世間知らずなところもありますが、家族に降りかかる危機や時代の変化を目の当たりにする中で、急速に成長していきます。お姫様のような存在だった彼女が、自らの足で立ち、銃を手に取り、民衆のために行動するようになる姿は、胸が熱くなりますね。彼女の華やかで大胆なファッションは、若さと時代のエネルギーを感じさせます。姉たちとは違う形で、家族と国への愛を示していくのです。

【彼女たちを取り巻く人々】

• 父 易興華（イー・シンホワ）／演：リウ・ジュン

  星華百貨の創業者であり、三姉妹の父。「実業で国を興す」という強い信念を持つ、やり手の実業家です。しかし、家庭内では複雑な妻たちとの関係や、後継者問題に頭を悩ませています。息子が家業を継がなかったため、娘たちに競わせることで、その能力を見極めようとする厳しさも。彼の存在そのものが、この物語の大きな軸となっています。日本軍の圧力に屈することなく散った彼の生き様は、娘たちに大きな影響を与えます。

• 席維安（シー・ウェイアン）／演：ニエ・ユエン

  長女・鐘霊の夫で、淞滬警備副司令。軍閥出身で、粗野に見えることもありますが、鐘霊への愛は深く、一途。彼女を守るためなら、どんな危険も顧みない情熱家です。最初は強引に見えた彼が、次第に鐘霊の心の支えとなっていく過程は、まさに「鉄漢柔情（硬派な男の優しい心）」。時代の波に翻弄されながらも、愛と信念を貫こうとする姿に、多くの視聴者が心を掴まれることでしょう。

• 唐鳳梧（タン・フォンウー）／演：ハン・ギョン

  名門出身のエリート外交官。冷静沈着で、国のために働くという高い志を持っています。最初は三女・鐘秀とお見合いをしますが、出会ったのは強烈な個性を持つ次女・鐘玉。彼女の情熱と才能に惹かれながらも、自らの立場や理想との間で揺れ動きます。鐘玉との関係は、単なるロマンスに留まらず、時代の理想と現実、そして愛国とは何かを問いかけてくるようです。

• 黄瑩如（ホアン・インルー）／演：ミャオ・プー

  易興華の三番目の妻で、鐘秀と鐘杰（ジョンジエ、易家の長男）の母。元は家庭教師でしたが、その聡明さで易家の夫人となりました。物腰は柔らかいですが、我が子の将来のためには手段を選ばない、したたかさも持ち合わせています。しかし、家族が危機に瀕した時には、三姉妹と共に百貨店を守ろうとする母としての強さを見せます。

この他にも、易家の親族や使用人、商売敵、そして時代の波に乗ろうとする者、抗おうとする者など、多くの人物が登場し、物語に深みを与えています。

『伝家』は、華やかな百貨店を舞台にした家族の物語であると同時に、激動の時代を生きた人々の愛と葛藤、そして成長の記録でもあります。それぞれの登場人物が抱える想いや、時代の空気を感じながら、ぜひこの重厚な物語の世界に浸ってみてください。きっと、あなたの心にも深く響くものがあるはずです。