中国ドラマ「愛憎の奴隷」放送予定

白玉城主の婚礼の日。城主である殷稷は、奴婢の謝蘊と妓楼にいた。そこに花嫁の蕭宝宝がやって来るが、謝蘊は殷稷の用意した荷車でその場を離れる。明日で謝蘊の奴婢の日々も終わる。

家族の元へ帰すという約束の日、開いた門に駆け出す謝蘊だが、殷稷と蕭宝宝が矢を放ち、謝蘊は転ぶ。その間に門は閉まり、殷稷は、許しを得るまでずっと俺の奴婢だ、と謝蘊に告げる。

殷稷と蕭宝宝の初夜に謝蘊も酒を飲まされる。そして謝蘊に命じて蕭宝宝の脚に鈴をつけさせた殷稷は、蕭宝宝を床に連れていく。部屋の外に出された謝蘊は、ひと晩中そこに跪かされる。

殷稷の所に祁硯がやって来る。祁硯は、かつて謝蘊と愛し合っていた殷稷が、謝蘊を苦しめることに怒る。一方、蕭宝宝は心の澱が原因で倒れる。殷稷は、謝蘊を殺せば治るのかと聞く。

殷稷を欺き城からの逃亡を図った謝蘊は、見つかって戻される。だが謝蘊は殷稷に刃向かい、激高した殷稷に連れていかれる。そして手籠めにされそうになり、謝蘊はさめざめと涙を流す。

媚薬を飲まされた殷稷は、蕭宝宝を謝蘊と間違え、甘い言葉をささやく。だが間違えられた蕭宝宝は怒り出し、我に返った殷稷はその場を去る。蕭家は蕭宝宝を懐妊させようと必死だ。

過去のことで逆上した殷稷によって、いつの間にか妓楼の鞦韆に乗せられ、好色な客らの目にさらされる謝蘊。すると吊りひもが断ち切られ、落ちてきた謝蘊は祁硯によって救い出される。

荒れ果てた自分の屋敷に戻った謝蘊は、庭の盛り土を必死に掘り返す。すると、母や兄の身に着けていた品が出てくる。絶望した謝蘊は身を投げる。その頃殷稷は謝蘊を必死に捜していた。

謝蘊を試すために池に落とした殷稷だが、本当に溺れそうになる謝蘊を見て助ける。そして回復した謝蘊を信用した殷稷は、謝蘊の記憶がない４年の間に起こったことを説明するのだが…。

謝蘊を連れだし、約束の真珠を贈る殷稷。だが殷稷が目を離した隙に謝蘊は姿を消す。謝蘊は、蕭宝宝の兄に拉致された。そして自らの腹に刀を刺したちょうどその時、殷稷が駆けつける。

蕭宝宝の兄は無罪放免になったが、激怒した殷稷と蕭家とは険悪になり、謝蘊の狙い通りとなる。一方、殷稷は禁足中の蕭宝宝に代わり、新年の祭礼を謝蘊に取りしきらせようとしていた。

火の儀式に参加する謝蘊と殷稷。事前に決めたとおり、荀太夫人に代わり火をくべる謝蘊。だが異臭に気づいた殷稷がとっさに謝蘊をかばった瞬間、爆発が起こり、殷稷はやけどを負う。

蕭宝宝の父、蕭凌風に密書を見せる謝蘊。前城主と謝蘊の父、そして蕭凌風との密計の証しだが、蕭凌風はしらを切る。真実を知りたい謝蘊は、蕭宝宝の名を出して蕭凌風に脅しをかける。

竇家までやって来た謝蘊。当主の竇飛揚は、殷稷の薬草を求める謝蘊の本心を疑う。そして、薬草を渡す代価として、自分と共に床に入ることを要求してくる。謝蘊はその要求をのむが…。

倒れた殷稷だが、目覚めると床に縛り付けられている。喚き散らす殷稷の元に謝蘊が現れ、世話をする。殷稷は、竇飛揚から謝蘊を守れなかったことを謝り、殷稷の夫になりたいと言う。

しばらく顔を見せない謝蘊に、殷稷は想いが募る。そして謝蘊の寝所に向かう。その頃謝蘊は、自分を奴婢にした横暴な殷稷と優しい殷稷を代わる代わる思い出し、自分の心を探っていた。

行方知れずだった謝蘊の兄、謝?が現れる。文で会う約束をした謝蘊は、殷稷に知られないようにそっと屋敷を出る。だが、謝蘊のいない部屋に、殷稷が謝蘊に会いにやって来てしまう。

なぜ殷稷に嫁ぐのかと責める謝?に、謝蘊は、謝家の潔白の証しを得るためだと言って冊封式での計画を話す。そしてその夜、謝蘊はそしらぬ顔で謝?はまだ来ないのかと殷稷に尋ねる。

蕭宝宝が死に、幼なじみだった謝蘊、殷稷、祁硯はかつての思い出を語り合い、静かに故人を弔う。一方、獄中の蕭凌風も娘の死を聞き、腹立ち紛れに謝蘊に殷稷のかつての所業を漏らす。

ついに謝蘊が殷稷に嫁ぐ日がやって来る。殷稷はようやく謝蘊を娶れる喜びを、謝蘊は謝家の汚名をそそぐ意志を、それぞれ胸に、塔の上での冊封式に臨む。だが突然、塔で爆発が起こる。

殷稷は管事の蔡添喜と共に隠れて生活している。目が見えなくなった殷稷に、蔡添喜は民から奪い返した謝蘊からの贈り物を握らせる。その頃竇飛揚に、新城主となった殷斉から文が届く。

蔡添喜の死を知った殷稷は、１人弔う。そして杖をついて外に出る。だが目が見えない殷稷は転んでしまい、その拍子に落ちた包子を、貪り食う。その姿を哀れんで見る女子の姿があった。

謝蘊が戻ると、外に殷稷を捜す衛兵がいる。謝蘊は急いで小屋に入り、やむなく声を出して殷稷を連れて物陰に隠れる。ぴったりと寄り添い息を殺す２人だが、そこに衛兵が入ってきて…。

謝蘊を捜しに殷稷は外に出る。だが衛兵に見つかってしまい、必死に逃げる。すると不意に腕をつかまれ建物の中に引きずりこまれる。衛兵は通り過ぎ、建物にはなんと祁硯と薛京がいた。