中国ドラマ「夢華録(むかろく)」放送予定

時代は北宋(ほくそう)。杭州(こうしゅう)で茶坊を営む趙盼児(ちょうふんじ)は、婚約者の欧陽旭(おうようきょく)が科挙に合格したとの知らせに喜んだのもつかの間、彼が高官の娘と結婚すると聞かされ、衝撃を受ける。彼の本意を確かめようと都に向かう道中、夫に捨てられ息子を奪われた親友の孫三娘(そんさんじょう)がこの旅に加わる。さらに、妹のように可愛がってきた宋引章(そういんしょう)が結婚詐欺でひどい目に遭っていると知り、助けに向かう。そんな中、思いがけず彼女たちの頼もしい味方となってくれたのが、なりゆきで道連れとなっていた皇城司の指揮使・顧千帆(こせんはん)。彼はある事件を調べるうちに敵の罠にはまり追われる身となっており…。互いの立場をわきまえ、距離を保つ趙盼児と顧千帆だったが、次第に惹かれ合い大人のロマンスを綴っていく。自身の生い立ちや身分に劣等感を抱き、それを払拭するために人一倍働き、懸命に生きてきた趙盼児。そんな彼女の強さも弱さもすべて受け入れ、全力で支えていく決意をする顧千帆。2人が織り成す強く美しい大人の恋愛模様に夢中になること間違いない。
中国ドラマ『夢華録(むかろく)』予告編
放送予定
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第1話 銭塘の趙氏茶舗
2025-04-17 26:00~27:00北宋(ほくそう)の都、東京(とうけい)。皇城司(こうじょうし)では“生き閻魔”と恐れられる指揮(しき)使・顧千帆(こせんはん)の指示で反皇后一味の尋問が行われていた。顧千帆はその証言をもとに、宮中の秘密に関わる絵を求め杭州(こうしゅう)・銭塘(せんとう)へと向かう。銭塘で茶坊を営む趙フン児(ちょうふんじ)は親友の孫三娘(そんさんじょう)と開店の準備中。やがて趙フン児の茶と孫三娘の菓子を目当てに、この日も多くの客が訪れる。その中には顧千帆と配下の賈江(かこう)もいた。趙フン児たちが忙しく立ち働いていると、突然、役人に追われた賊たちが店に押し入る。
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第2話 許婚の心変わり
2025-04-17 27:00~28:00楽営(がくえい)への口利きを頼みに楊府へ行った趙フン児。そこには「夜宴図(やえんず)の真作を出せ」と楊知遠(ようちえん)に詰め寄る顧千帆がいた。すると外に多数の刺客が現れる。火を放たれ、楊家の一族を始め大勢が殺される中、趙フン児と顧千帆は池の中に身を隠し危機を脱する。翌朝、茶坊に戻ると欧陽旭(おうようきょく)の下僕・徳叔(とく)の姿が。趙フン児と欧陽旭は将来を誓い合っていたが、科挙で探花となった欧陽旭は官吏の娘と結婚するという。納得がいかない趙フン児は真相を確かめるため欧陽旭のいる都へ向かう。
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第3話 お尋ね者
2025-04-21 26:00~27:00趙フン児は船上から川に浮かぶ孫三娘を見つけ、助けようとするが周囲に止められる。すると顧千帆が自らの体に縄をくくりつけて川へ飛び込み、孫三娘を無事救出した。しかし、船頭に存在を気づかれてしまう。けが人の顧千帆が無事船で過ごせるよう、趙フン児は船頭にある嘘をつく。目覚めた孫三娘は夫と息子から受けた残酷な仕打ちを語り始めて激高し、その後、魂が抜けたような放心状態となった。孫三娘を医者に見せるため、趙フン児たちは下船し、嘉興(かこう)県を訪れる。
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第4話 救出大作戦
2025-04-21 27:00~28:00趙フン児は、周舎(しゅうしゃ)の屋敷で監禁、虐待されている宋引章(そういんしょう)を救出するため、ある条件と引き換えに顧千帆から金を借りる。2人は東京での再会を誓い、ひとたび別れることに。趙フン児は借りた金で香雲楼(きょううんろう)の2階を貸し切るなど、周舎への復讐の準備に余念がない。一方、顧千帆は道中、東京出身の下級官吏、陳廉(ちんれん)と出会う。顧千帆が皇城司の指揮使だと知った陳廉は、自分も皇城司に所属し、顧千帆の配下になりたいと志願。顧千帆は行動を共にし始めるのだった。
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第5話 傾蓋の知己
2025-04-22 26:00~27:00東京行きを援助してもらうため親友の万奇(ばんき)を訪ねた顧千帆。しかし、万奇は上の命令に逆らえず毒酒と刺客を用意していた。親友に裏切られ絶望した顧千帆は万奇を殺害し、華亭(かてい)県に向かう。香雲楼には、自分に好意を抱かせるため周舎と戯れたあと、穢れを清めるべく何度も手や顔を洗う趙フン児がいた。顧千帆と趙フン児は酒を飲みながら心の内を語り合う。一方、周舎は宋引章に離縁を申し入れるが、宋引章に痛罵される。そのうち屋敷から火も出てきて…。
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第6話 眠らぬ都
2025-04-23 26:00~27:00周舎は公衆の面前にもかかわらず離縁状を食べて証拠隠滅を謀り、罪を逃れようとしたが、本物の離縁状はすべて見越していた趙フン児の手にあった。しかし華亭県の知県(ちけん)は周舎に軽い罰のみ与え、異議を唱えて屈しない趙フン児には背中への杖刑という重い罰を与える。人々の批判の声が高まる中、刑執行の札が投げられたが、その札が落ちるのを誰かが阻止した。やがて1人の男が現れ、雨に濡れる趙フン児に傘を差し出す。趙フン児がそっと顔を上げて見ると…。
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第7話 父の愛
2025-04-23 27:00~28:00欧陽旭との再会を喜ぶ趙フン児。しかし欧陽旭は、趙フン児を変わらず愛しているものの、高官の娘との結婚は断りがたいとして、趙フン児を側室としてしか迎えられないと言う。欧陽旭の提案に激しい拒絶反応を示した趙フン児は、すぐさまその場を離れ、孫三娘たちのもとへ帰る。しかし、着いたとたん倒れてしまう。一方、蘇州(そしゅう)の蕭府を訪れた顧千帆はある日、父・蕭欽言(しょうきんげん)と執事の立ち話を耳にし、蕭欽言が父親として顧千帆を陰ながら支えてくれていることを知る。
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第8話 3つの条件
2025-04-24 26:00~27:00高慧(こうけい)から女の影を指摘された欧陽旭は、趙フン児を守るべく言葉巧みにその場を逃げ切る。過去に欧陽旭との婚姻を望んだ良家の娘たちに災難が降りかかったのは、すべて高慧の仕業だと考えていたからだ。欧陽旭の変心が許せない趙フン児は、婚約解消を承諾する代わりに「解消書の作成」「宋引章の脱籍」「夜宴図の返却」の3つの条件を欧陽旭に提示する。同じ頃、顧千帆は蕭欽言と共に祖父の墓参りへ。そこには父親を奸臣と非難する民の姿があった。
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第9話 勝負の賽の目
2025-04-24 27:00~28:00顧千帆と陳廉は江南(こうなん)で鄭青田(ていせいでん)の事件の後始末を進め、東京に帰る時期も近づいてきた。顧千帆は陳廉にそれとなく東京からの知らせがないか尋ねるが、趙フン児に関する知らせは何も届かない。東京では趙フン児に腹を立てた池蟠(ちはん)が宿を突き止め乗り込んでくる。池蟠が配下を引き連れ宿の中を捜し回っていると、上階で琵琶を弾く宋引章に出くわした。宋引章を気に入った池蟠はちょっかいを出すが、抵抗した宋引章が動いた弾みに琵琶が顔に当たり舌に傷を作る。
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第10話 私たちの歩む道
2025-04-28 26:00~27:00趙フン児たちは、欧陽旭の屋敷の前で抗議活動を手伝う池蟠の配下たちのために、菓子の差し入れをしようと考える。孫三娘は宿の厨房を借りて差し入れの菓子を作るが、宿の女将から菓子作りの腕を認められ、厨房に入れとの思いがけない勧誘を受ける。宋引章も、名妓・張好好(ちょうこうこう)と出会い、「楽妓であっても堂々とすべき」との張好好の考えに触れ、自分のあり方に自信を持ち始める。しかし、欧陽旭の屋敷の前での抗議活動中、3人の前に官吏が現れる。
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第11話 苦肉の策
2025-04-28 27:00~28:00陳廉の家族が所有する屋敷に腰を落ち着けた趙フン児ら3人。顧千帆は江南料理を届けさせるなど、何かと気にかける。趙フン児らを都から追い出せたと思った欧陽旭だったが、再び趙フン児の来訪を受け「夜宴図」を3日以内に返すよう催促される。困りきった欧陽旭は伝令官に賄賂を渡し、皇帝が道教に傾倒していることを知る。そのかいあって西京(せいけい)の道観を管理する職を得た欧陽旭。しかし許婚(いいなずけ)の高慧の父・高鵠(こうこく)は激怒し、自ら婚約を破棄するよう言い渡すのだった…。
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第12話 東京の茶坊
2025-04-29 26:00~27:00顧千帆は昇進が決まり多忙となったため、気がかりな趙フン児たちの世話と欧陽旭の動向調査を配下の陳廉に任せた。だが陳廉は、茶坊の開店準備を手伝ったり、趙フン児たちが銭塘に残してきた財産を東京に運ぶ手配を手伝ったりなど、顧千帆に内緒で趙フン児の希望を後押ししていた。茶坊の準備は順調に進み、いよいよ開店の日を迎えて店頭には“趙(ちょう)氏茶坊”の看板が掲げられた。最初は振るわなかった客足も、何四(かし)たちのおかげで一気に増え、店は満席となる。
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第13話 女子の商い
2025-04-29 27:00~28:00東京で生きていくため、自分にできることは何かよく考えるよう顧千帆から言われた宋引章は、趙フン児たちを助けたい一心で東京の教坊司(きょうぼうし)を訪れる。教坊司への移籍の希望がかない教官となった宋引章は、教坊司内を見学する際に沈如琢(しんじょたく)という男に出会う。しかし、周舎の件から用心深くなった宋引章は、親しげに近づいてくる沈如琢を遠ざけようとする。一方、趙フン児は開店したばかりの趙氏茶坊の売り上げ不振に悩む。趙フン児は顧千帆に問いかけ、不振の理由を探る。
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第14話 恋心と憂い
2025-04-30 26:00~27:00趙フン児、孫三娘、宋引章の3人は、それぞれの強みを活かし、茶坊を改装して出直すことを決意する。女子(おなご)の商いの厳しさも覚悟するが、ずっとこのまま3人で助け合って暮らそうと笑い合った。新装開店の日、店先には杜長風(とちょうふう)など文人たちが集い、灯籠の絵に隠された詩を探ったり、たなびく香の煙に酔いしれていた。そして趙フン児と孫三娘が店先に現れると、趙フン児は新しい店名“半遮面(はんしゃめん)”の開店を宣言し、客たちは琵琶の音に迎えられて店内へと入った。
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第15話 危機一髪
2025-04-30 27:00~28:00于中全(うちゅうぜん)は顧千帆(こせんはん)の異母兄弟の蕭謂(しょうい)と手を組み、顧千帆を陥れるために他国と内通した罪をでっち上げ、その共犯者として趙フン児(ちょうふんじ)を牢獄へ連れて行く。しかし趙フン児は自分が陥れられそうなことを察知しており、先手を打っていた。怒った于中全が趙フン児を手にかけようとしたその時、顧千帆と陳廉(ちんれん)が現れ趙フン児を助ける。しかし、趙フン児は顧千帆たちが自分を赤の他人のように扱ったことに激しく失望する。その頃、宋引章(そういんしょう)は趙フン児を助けたい一心で沈如琢(しんじょたく)を訪ねていた。
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第16話 闘茶
2025-05-01 26:00~27:00沈如琢から清茗坊(せいめいぼう)の菓子を受け取った宋引章。半遮面(はんしゃめん)の品とそっくりなことに腹を立てるが、食べてみるとその違いは明らかだった。趙フン児は自分たちの道を貫こうと説く。さらに趙フン児は、清茗坊の琵琶奏者に宋引章と同じ曲を弾かせ、宋引章への弟子入りを志願させるよう仕向ける。激怒した清茗坊の胡(こ)店主は、茶湯巷(ちゃゆこう)の店主らと半遮面に押しかけ、その場にいた客にどちらか選ぶよう迫るものの、趙フン児らに言い負かされ闘茶で決着をつけようと提案する。
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第17話 差し出された花
2025-05-01 27:00~28:00夜、誰もいない半遮面の庭で1人舞う趙フン児。顧千帆はその姿を傍らから見つめ、やがて趙フン児に近づいていった。そして会うことを拒もうとする趙フン児に「妻としたい」と想いを伝える。身分の違いを理由に断ろうとする趙フン児を説得し、花を差し出す顧千帆。ついに趙フン児はその花を受け取り、2人は抱き合って幸せをかみしめる。翌朝、半遮面の2階にいた宋引章の前に沈如琢が現れる。親しげに近づこうとする沈如琢に、宋引章は冷たい態度で接した。
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第18話 災い転じて福となす
2025-05-05 26:00~27:00半遮面で出された茶が毒入りだとする騒動が起きる。しかし趙フン児は、被害者だと騒ぐ男女が芝居をしていると見抜き、2人をうまく騙して真相を白状させる。すると騒動の黒幕が高家の乳母・江(こう)氏だと判明する。趙フン児は単身で高鵠(こうこく)と面会し、欧陽旭(おうようきょく)の元許婚(いいなずけ)である自分を陥れようとする江氏の再教育を求める。高鵠は話を聞くうちに、趙フン児の美しさや賢さに惚れ込み、自分の妾になるよう迫る。しかしそこに顧千帆が現れ、趙フン児の夫として振る舞い始める。
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第19話 “帽妖”現る
2025-05-05 27:00~28:00「趙フン児は遊び相手」。その発言の真意を聞いた趙フン児は顧千帆に対する誤解を解き、2人は唇を重ねる。求婚されたことを偶然耳にした孫三娘(そんさんじょう)も祝福するが、胸には複雑な思いが去来する。一方、琵琶を聴きたいという沈如琢の誘いを受けた宋引章は、盛装して金明池(きんめいち)へ向かう。沈如琢の猛アプローチに戸惑うものの、その存在を気にし始める。そんな折、帽子の形をした空飛ぶ妖怪が都に毎晩現れ、顧千帆を始めとする皇城司(こうじょうし)の面々は真相解明に努めていた。
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第20話 ある王妃の物語
2025-05-06 26:00~27:00顧千帆は趙フン児に、ある王妃の物語を聞かせる。昔、とある村に美しく才能あふれるが、家が貧しい女子(おなご)がいた。その女子は早くから芸を売り身を立て、やがて郡王に見初められて王妃にまで登り詰めた。だが、ある1枚の絵によって出自が低いことを暴かれてしまう。趙フン児はその絵が「夜宴図(やえんず)」だと察するが、顧千帆は絵のことも物語も忘れろと言う。一方、過酷な務めに疲弊し、道士たちから見下され辛い日々を送っていた欧陽旭は、都へ返り咲くことを誓う。
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第21話 ただ一つの希望の光
2025-05-06 27:00~28:00顧千帆は深夜に父である蕭欽言(しょうきんげん)を訪ね、帽妖(ぼうよう)の騒ぎが蕭欽言を失脚させる目的で引き起こされた疑いがあると忠告し、自分と趙フン児の婚姻を認め、祝福してほしいと伝える。蕭欽言は、身分の差を理由に婚姻に難色を示すが、顧千帆の意志の強さを目の当たりにし、息子を見守ることにする。高慧(こうけい)は欧陽旭が趙フン児と婚約していたことを知り、激しく動揺する。騙されていたことへの悲しみと憤りで涙を流す高慧を見て、趙フン児は改めて人柄の良さを感じ、慰める。
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第22話 疑念
2025-05-07 26:00~27:00顧千帆の母の墓前に婚約の報告をした顧千帆と趙フン児。「父親については話せない」と言う顧千帆に趙フン児は理解を示す。都に戻ると、かつて顧千帆の隣家に住んでいた池蟠(ちはん)に遭遇し、2人は小競り合いを繰り広げる。一方、敬慕する顧千帆から古譜を贈られた宋引章は、蕭欽言の寿宴でその曲を披露するため練習を重ねるが、良民にしてやるとほのめかす沈如琢が気になってしかたがない。そんな折、顧千帆が来訪し、宋引章の演奏に対し厳しい言葉を放つ。
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第23話 琵琶を剣に
2025-05-07 27:00~28:00宋引章は蕭家の使用人にぞんざいな扱いを受け、ふらついたところを顧千帆に支えられて窮地から救われた。顧千帆は「我慢ならなければ琵琶を剣として戦え」と宋引章に助言する。蕭欽言の寿宴が始まり、顧千帆が現れたことに喜ぶ蕭欽言といらだつ蕭謂。やがて張好好(ちょうこうこう)の歌の出番となり、伴奏として宋引章も琵琶を弾いた。音曲の大家として知られる賓客・柯政(かせい)の評価は、歌はありふれているが琵琶はすばらしいというものだった。すると蕭謂がある提案をする。
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第24話 “帽妖”再び
2025-05-08 26:00~27:00蕭府で行われた寿宴での演奏を終えた宋引章。演奏が評判となり、宋引章を一目見ようと大勢が押しかける。趙フン児は、宋引章にあやかり、宴で出された魚膾(ぎょかい)を半遮面でも出そうと提案するが、食事まで出しては雅さがない、などと宋引章の反発を食らってしまう。趙フン児は、茶も食事も出せるよう酒楼を開きたいと考え、顧千帆に相談する。その時、解決したはずの帽妖の騒ぎが再び起きる。一方の宋引章は、しだいに半遮面での演奏に嫌気がさすようになり…。
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第25話 命の危機
2025-05-08 27:00~28:00蕭欽言と清流派の権力争いは激しさを増していた。そんな折、船上で月見をする蕭欽言のもとに刺客が現れる。その正体は顧千帆が信頼を寄せていた斉牧(せいぼく)の配下だった。毒剣で刺され深手を負う顧千帆。偶然通りかかった趙フン児は懸命の手当てをするが、助かるか分からず、屋敷に帰っても涙が止まらない。何も知らず顧千帆の居場所を聞く宋引章にも辛く当たってしまう。翌朝、具合が悪いと言って店での演奏を拒む宋引章をよそに、趙フン児は茶坊へ向かうが…。
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第26話 鉄の掟
2025-05-12 26:00~27:00趙フン児と顧千帆の関係を知りショックを受けた宋引章は沈如琢のもとへ身を寄せた。うっかり口を滑らせたと孫三娘が悔やんでいると宋引章から文が届くが、琵琶の引き渡しを請う1文しか書かれていなかった。孫三娘と葛招テイ(かつしょうてい)はひとまず、宋引章が顧千帆を想っていたことを趙フン児に伏せることにする。趙フン児は宋引章が出ていったことに最初は戸惑うが、本人の意思を尊重し静観することにした。そんな折、朝だけ開くことになった茶坊に、杜長風(とちょうふう)から氷が届く。
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第27話 危うい取り引き
2025-05-12 27:00~28:00顧千帆は再び昇進を果たし、皇城司での激務に追われる。ある日、吏(り)部からの調査依頼を目にした顧千帆は、偶然にも趙フン児の父、趙謙(ちょうけん)の罪状について詳しく知ることになる。同じ頃、趙フン児は茶坊に杜長風を招き、望月楼(ぼうげつろう)と交わす証文の内容を一緒に吟味していた。趙フン児は、完済を不安視する杜長風の忠言をよそに、残りの資金は顧千帆に頼ると言う。杜長風は助言を終えて帰る間際に、自分の衣を一緒に選んでほしいと、孫三娘に買い物の約束を取り付ける。
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第28話 すれ違い
2025-05-13 26:00~27:00陳廉を通じ200貫を受け取ったものの、公務で忙しい顧千帆からは何の連絡もない。残りの資金が届かず焦りを募らせる趙フン児。だが会いたい想いは顧千帆も同じだった。深夜に趙フン児の屋敷へ行き3000貫の手形を寝台脇に置くが、折からの強風にあおられ、趙フン児の目に触れられないままに。趙フン児は致し方なく茶坊の権利書を質入れする。その頃、顧千帆は君命を受け遼(りょう)の王族と共に狩りへ行っていた。崖から落ちた王族を助けた際、顧千帆は大けがを負う。
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第29話 屈辱
2025-05-14 26:00~27:00趙フン児、孫三娘、葛招テイ(かつしょうてい)の3人は酒楼である望月楼(ぼうげつろう)を買い取るため手付金600貫を支払い、顧千帆の帰りを待っていたが、何の音沙汰もない。その頃、顧千帆は趙フン児の苦境を知り、重傷の身で任地から都へ戻ってきていたが、出くわした蕭謂(しょうい)から父・蕭欽言(しょうきんげん)の所業を聞かされ絶望する。そして失意のまま皇城司(こうじょうし)にたどり着くと、昏睡状態に陥ってしまった。一方、宋引章は沈如琢(しんじょたく)に婚姻を迫るが、正妻として迎えるためには、まず高官を接待するよう求められる。
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第30話 女の底力
2025-05-14 27:00~28:00趙フン児は、当てにしていた顧千帆の銭が得られなかったため、望月楼の買い取りを断念する。しかし望月楼の店主は、取り引きの中止を理由に手付金600貫の返金に応じない。怒った趙フン児はある手段に出て、何とか手付金を取り戻す。屋敷に戻った趙フン児は、孫三娘や葛招テイと共に借金の担保になっている茶坊を取り戻そうと計画を立て直す。趙フン児は手元の書画や顧千帆からもらった珊瑚の簪を含む宝飾品を売って銭に変えようとするが、孫三娘たちは気が進まない。
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第31話 意外な救世主
2025-05-15 26:00~27:00大風雨のため荒れ果てた茶坊に意気消沈した趙フン児と孫三娘は、船着き場で地方官吏に虐げられている池蟠(ちはん)の姿を目にする。商人を見下す官吏を静かに諭す趙フン児だったが、帽妖(ぼうよう)騒ぎの当事者だと糾弾され窮地に。そこに沈如琢のもとから逃げてきた宋引章が現れる。趙フン児の説諭に心打たれた池蟠は3人の後をつけ、趙フン児に和解を申し入れる。一方、高鵠(こうこく)は「夜宴図(やえんず)」のおかげで出世を果たして都に戻った欧陽旭(おうようきょく)と遭遇。娘の高慧(こうけい)に、欧陽旭と結婚するよう迫る。
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第32話 顔の見えない再会
2025-05-15 27:00~28:00趙フン児は池蟠に官妓だった頃の思い出を語った。辛い日々を送っていた趙フン児にとって、唯一笑うことができた場所は、宋引章の姉に連れられて行った見せ物小屋だった。趙フン児は宋引章の姉のその後について言いよどんだあと、酒楼の中に見せ物小屋を作ろうと池蟠に持ちかける。いまだかつて東京(とうけい)になかった酒楼にしたいと語る趙フン児の姿に、池蟠は強く惹きつけられる。皇城司では昏睡状態にあった顧千帆が目覚める。趙フン児の窮地を知り、確かめに向かうが…。
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第33話 花月宴
2025-05-19 26:00~27:00蕭欽言が趙フン児の父の死に関わっていると知ってしまった顧千帆は、趙フン児に合わせる顔がない。一方の趙フン児も、顧千帆に捨てられたと思い込み、互いにすれ違ってしまう。趙フン児は辛い思いを断ち切るように、永安楼(えいあんろう)の開店準備に全力を注ぐ。そして、貴賓室に文人を招き、極上の料理や出し物でもてなすという花月宴を企画し、新規客の獲得を狙う。孫三娘たちは高額な料金に難色を示すが、趙フン児は永安楼が価値ある店だと思わせるための仕掛けだと言う。
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第34話 皇帝の苦悩
2025-05-19 27:00~28:00祭詞を届けると嘘をつき皇帝に謁見した欧陽旭は、「夜宴図」を提示し、皇后が妓女だった過去を隠して入内したと糾弾する。だが、皇帝はその事実をとっくに知っていた。永安楼特製の蘇合鬱金(そごううこん)酒で持病の頭痛が治まった皇帝は、お忍びで永安楼へ。接待の席に着いた趙フン児との話題はおのずと「夜宴図」のことに。茶百戯(さはくぎ)で絵を忠実に再現し、詳細を語る趙フン児に皇帝は警戒心を強める。時を同じくして、皇帝外出の報を受けた顧千帆は焦って行方を追う。
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第35話 隣家の秘密
2025-05-20 26:00~27:00趙フン児は、皇帝が自分の話を信じ、皇后を信じるはずだと顧千帆に告げて立ち去ろうとする。顧千帆は引き止めるが臆病者だと言われ返す言葉もない。そこへ池蟠が現れ趙フン児を顧千帆から引き離すと、にぎやかな夜の街へと連れ出し、楽しませて慰めようとする。池蟠は趙フン児へ想いを伝えるが趙フン児はつれない。さらに賭けに負けた池蟠は趙フン児に請われ、顧千帆の家の事情を語った。話を聞いた趙フン児は顧千帆の実父が蕭姓だと知る。帰宅した趙フン児は銀票を見つけた。
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第36話 黄色い花に託す想い
2025-05-20 27:00~28:00皇后を糾弾したものの、皇帝側の動きがないことに焦りを感じた欧陽旭は、自分を皇帝に会わせるよう腹当てを持ち出して高慧を脅す。趙フン児は父親が命に背いた年の邸報を読むうちに、蕭欽言が父親の死に関わっていたことを知る。顧千帆の苦悩を思って激しく動揺する趙フン児の姿を見た宋引章は、気分転換に外出をするよう勧める。趙フン児は寺で和尚と話をしたことで顧千帆ともう一度向き合う決意をし、黄色い花を使った合図で顧千帆を半遮面(はんしゃめん)へと誘うのだった。
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第37話 募る憎しみ
2025-05-21 26:00~27:00欧陽旭に辺地行きの勅令が下った。斉牧(せいぼく)と顧千帆の謀略だと考えた欧陽旭は、他の高官への賄賂にすべく屋敷の証文を売るよう弟子に命じる。だが欧陽家を守りたい侍従の徳叔(とく)は妨害。激怒した欧陽旭は徳叔を撲殺する。顧千帆とよりを戻した趙フン児だったが、永安楼は依然繁盛しており、顧千帆との時間は限られていた。そんな折、来年の醸造権の入札について相談したいと酒楼組合から池蟠に招請状が届く。顧千帆は趙フン児に付き添い、池蟠の馬車に同乗するが…。
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第38話 背後に潜む者
2025-05-21 27:00~28:00孫三娘は杜長風(とちょうふう)との関係を息子の傅子方(ふしほう)に知られ激しく反発されるが、女子(おなご)は夫や子に従えと言う傅子方に口出しはさせないと言い放つ。そして母親である前に人なのだと優しく伝えると傅子方は素直に謝罪した。足をけがした趙フン児に代わり、宋引章は店主として立派に務めを果たし永安楼は順調に繁盛するが、同じ頃顧千帆の屋敷に侍衛司が踏み込み、顧千帆が捕らえられてしまう。侍衛司は顧千帆を拷問し、「夜宴図」の贋作を作った犯人に仕立て上げようとする。
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第39話 決死の直訴
2025-05-22 26:00~27:00「夜宴図」の贋作を作り、陛下を欺いたという疑いで取り調べを受けていた顧千帆だったが、雷敬(らいけい)や高慧らの口添えなどにより何とか釈放される。顧千帆が連行されるその場にいた趙フン児は、自分と顧千帆の命を救うために、不当な婚約破棄と誹謗中傷を受けたとして欧陽旭を訴える。しかし、すでに皇后を後ろ盾に迎えた欧陽旭は裏から手を回して趙フン児の訴えを退ける。趙フン児は自身の名誉回復のため、訴えが皇帝に直接届くという登聞鼓(とうぶんこ)院に訴え出るが…。
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第40話 それぞれの願い
2025-05-22 27:00~28:00越訴(おっそ)を理由に背中を打たれた趙フン児は気を失ってしまう。顧千帆は皇后に趙フン児の助命を願い、その代わりに服従すると約束する。目を覚ました趙フン児は体をひきずりながら再び登聞鼓院へ向かうが、銭と引き換えに残りの刑を免れる。依然として婚約破棄を否認する欧陽旭。趙フン児や孫三娘は物証を提出し、杜長風と池蟠も加勢するが、男側からの婚約破棄は罪に問われないと言いくるめられ形勢不利に。そこへ欧陽旭の人殺しの証拠を手にした宋引章が現れる。