中国ドラマ「花轎喜事＜かきょうきじ＞」放送予定

望まない婚姻を強いられた武官の娘 李玉湖（リー･ユーフー）と富豪の娘 杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）は、同じ日に揚州から他州へ嫁ぐ。玉湖の相手は李家と恩怨のある将軍、氷雁の相手は斉（チー）家の病弱な若君である。玉湖の父 李（リー）館主は引けを取らないよう杜家と同じ花轎や花嫁衣装をあつらえ、李家が杜家の輿入れの隊列を従えて揚州を出発。途中、大雨に見舞われた一行は廟で雨をしのぎ、互いの不幸な境遇を知った玉湖と氷雁は意気投合する。そして、それぞれの嫁ぎ先に向けて出発するが…。

杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）の身代わりとして、斉天磊（チー･ティエンレイ）と結婚した李玉湖（リー･ユーフー）だったが、病弱だと思っていた天磊が部屋で２人きりになると、酒を飲んだり賭けをしたりして全く病人らしくないことに驚く。一方、将軍府の杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）は、媒酌人に飲まされた眠り薬のせいで眠り続けていた。目覚めた時には、もう媒酌人の姿はなく、騙されたことに気づく氷雁。将軍にわけを話し、揚州へ帰ろうとするが、あいにく将軍は急な命により出征し不在だった。

斉天磊（チー･ティエンレイ）から、斉（チー）府の外れにある美しい庭園に誘われた李玉湖（リー･ユーフー）は、才女の杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）ならば、読み間違えるはずのない扁額の文字を読み間違えてしまう。天磊は、２つの墓の前に玉湖を案内し、この墓を眺めるために望楼を建てたのだと語る。その頃、氷雁は、将軍府で亡くなった夫人たちの位牌を見つけていた。斉府では秋の蟹宴が催され、玉湖も若奥様として参加する。しかし、侍女頭の方小巧（ファン･シャオチアオ）が次々と罠を仕掛けてきて、大ピンチに陥る。

真実を知った斉天磊（チー･ティエンレイ）は、本物の杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）の身を案じて師匠の劉若謙（リウ･ルオチエン）に相談する。一方、将軍府の氷雁は侍女から軍営にいる袁不屈（ユエン･ブーチュー）の人柄を聞き、直接話をつけて揚州に帰してもらおうと決断。男装して将軍府を抜け出すと、道中で危機に遭遇するが、兵の治療に向かう若謙に助けられる。そして軍営には身内でも容易に入れないと教えられ、若謙の弟子として軍営に同行することになる。医術を学びながら不屈に会う機会を探る日々が始まるが…。

李玉湖（リー･ユーフー）は斉天磊（チー･ティエンレイ）の罠にはまり、偽の杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）であることが露見してしまう。そして２人は袁不屈（ユエン･ブーチュー）と氷雁が結ばれるか賭けをする。軍営では凱旋した不屈が夜更けに湖で沐浴している氷雁を見つけ、女人禁制の軍営にいた氷雁に何者かと問いただす。相手が不屈だと知らない氷雁は、麻沸散で不屈の気を失わせてその場から逃げる。翌日、劉若謙（リウ･ルオチエン）の甥 沙平威（シャー･ピンウェイ）の計らいで氷雁が不屈に会えることになった矢先、敵軍が攻めてくる。

柯世昭（コー･シージャオ）から差し向けられた方小巧（ファン･シャオチアオ）の巧みな話術にはまり、揚州の実家では商会の経営を任されていたと大見得を切ってしまう李玉湖（リー･ユーフー）。小巧からその話を聞かされた斉天磊（チー･ティエンレイ）の祖母は、玉湖を試すことに。斉（チー）家14の商会の帳簿を調べることになった玉湖は、天磊と侍女の小喜（シャオシー）の協力の下、必死で一夜漬けをする。次の日、商会の差配たちの前で玉湖は祖母の試験に挑む。

斉天磊（チー･ティエンレイ）は、李玉湖（リー･ユーフー）に斉（チー）家の長男と次男の死の謎について話し、一緒に敵と戦ってほしいと頼む。一方、軍営で医師見習いとして働く杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）は、戦いで負傷した袁不屈（ユエン･ブーチュー）の世話を焼くうちに、彼に惹かれていく自分の気持ちに気づく。ケガで療養中の不屈の元に敵軍の騎兵が城外に現れたとの知らせが入る。敵の情勢を探るために金城郡へ向かう不屈に同行した氷雁は、敵陣営のある変化に気づき、不屈に奇策を献じる。

戦に貢献した劉若謙（リウ･ルオチエン）と杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）は袁不屈（ユエン･ブーチュー）から祝宴に招待される。若謙は女性だと露見するのを恐れる氷雁を残し１人で出席。勝利の美酒に酔う将兵たちとは対照的に不屈は浮かない顔をしている。その理由を知った若謙は、氷雁が男装していること、花轎を乗り違えて荊州に来たことを不屈に明かす。湖で沐浴していた女性が氷雁だと悟った不屈は、翌日、包帯の交換に天幕を訪れた氷雁に募る想いを打ち明ける。

薬の買い付けに林州に戻った劉若謙（リウ･ルオチエン）は、図らずも李玉湖（リー･ユーフー）と斉天磊（チー･ティエンレイ）のピンチを救うことになる。天磊は若謙に季竟棠（ジー･ジンタン）とその義母の舒秀雲（シュー･シウユン）が営む薬房から薬を買うことを勧め、斉燕笙（チー･イエンション）が若謙の書いた薬の一覧を持って薬房へ向かう。竟棠と燕笙が薬の用意をしているところに、買い物から戻った秀雲は、その一覧の筆跡を見て驚きの声をあげる。

杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）と袁不屈（ユエン･ブーチュー）は２人だけで簡単な婚儀を挙げ夫婦となる。荊州へ発つ劉若謙（リウ･ルオチエン）から、柯世昭（コー･シージャオ）の正体を祖母に明かすよう忠告を受けた斉天磊 （チー･ティエンレイ）は、世昭の悪事を祖母に知らせるために策を練る。世昭を信頼している祖母を納得させるのは難しいと考えた天磊は、まず世昭が死に追いやった薬房の夫妻の物語を題材とした芝居を祖母に見せる。その薬房の夫妻とは若謙の義子である季竟棠（ジー･ジンタン）の実の両親だった。

李玉湖（リー･ユーフー）と斉天磊 （チー･ティエンレイ）は、柯世昭（コー･シージャオ)の言い訳を信じてしまった天磊の祖母に証拠を見せようと策を練る。世昭の悪行の証人となる女性を探し出すため、季竟棠（ジー･ジンタン）と斉燕笙（チー･イエンション）を影武者にして山の別邸から抜け出した玉湖と天磊は、江州の町で２人きりの時間を楽しむ。町の物乞いから金次第でどんな情報も与えてくれるという耳報神のことを教えられた２人は早速、耳報神がいるという逍遥（しょうよう）楼へと向かう。

柯世昭（コー･シージャオ）の悪行の証人となる女性の情報を得た李玉湖（リー･ユーフー）と斉天磊（チー･ティエンレイ）だが、情報を頼りに探してもその人物を見つけられずにいた。途方に暮れる２人は、世昭の刺客に追われるその人物が姿を変えたと予想する。ようやく尼となったその女性を見つけるが、斉（チー）家の２人には心を開こうとしない。天磊の動きを察知した世昭は手下に２人を追わせ、一緒にいた尼を殺そうとする。尼は天磊たちに助けられると、共に世昭の悪行を暴くと誓うのだった。

袁不屈（ユエン･ブーチュー）率いる袁軍は辺境で大勝利を収め、不屈は皇帝から定北侯に冊封される。同時に公主（こうしゅ）の夫となる栄誉も与えられるが、杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）の立場を心配する沙平威(シャー･ピンウェイ)に対し、不屈は氷雁には言わないようにと口止めをする。一方、李玉湖（リー･ユーフー）と斉天磊（チー･ティエンレイ）は、柯世昭（コー･シージャオ）の手下に邪魔されながらも、尼を連れて江州を離れ、林州へ帰り着くことに成功する。

斉（チー）府に到着した尼が悪人の名を斉天磊 （チー･ティエンレイ）の祖母に明かそうとした矢先、声が出なくなり吐血して倒れてしまう。李玉湖（リー･ユーフー）は、侍女の方小巧（ファン･シャオチアオ）がお茶に毒を入れたせいだと咎めるが、お茶は天磊も飲んでいた。尼は天磊の居所で医者の診察を受ける。尼を斉府に送り届けた季竟棠（ジー･ジンタン）から話を聞いた天磊は、この一件に柯世昭（コー･シージャオ）が関わった証拠をつかみ、小巧が居所を訪れる頃を見計らって、ひと芝居打つ。世昭は玉湖と天磊を離間させるため、天磊の幼なじみの余秀波（ユー･シウボー）を斉府に招く。

余秀波（ユー･シウボー）は柯世昭（コー･シージャオ）の計画により斉（チー）府で暮らすことになり、斉天磊 （チー･ティエンレイ）の祖母から斉家の娘同然の好待遇を受ける。そして世昭にあおられ、口実を作って天磊に積極的に近づこうとするのだった。最初は気にしなかった李玉湖（リー･ユーフー）だったが、天磊と秀波が２人でいる姿を見て機嫌を悪くし、庭の梅で青梅酒を作ってくれたら機嫌を直すと天磊に告げる。玉湖と天磊が仲よく青梅を収穫する姿を見ていた秀波は、何とか天磊の気を引こうと、冷たい井戸の水を浴びて高熱を出す。

柯世昭（コー･シージャオ）は、武芸に秀でた李玉湖（リー･ユーフー）を斉（チー）府から追い出すために、斉天磊 （チー･ティエンレイ）との仲を裂こうと画策する。余秀波（ユー･シウボー）をあおり、天磊と秀波が密会しているところを天磊の祖母や商会の差配たちにわざ見せて、３人の評判をまとめて落とす計画を着々と進める。都では、名誉のためだけに自分と結婚したがる花婿候補にうんざりした昌平公主（しょうへいこうしゅ）がふ馬となった袁不屈（ユエン･ブーチュー）の招待を受け、霊山へ向かうことを決める。

袁不屈（ユエン･ブーチュー）に会いに行く昌平公主（しょうへいこうしゅ）は、道中で不本意な婚姻を結ぶ花嫁に出くわす。救いの手を差し伸べようとしたところで危険な目に遭うが、通りかかった沙平威（シャー･ピンウェイ）に助けられて彼に好感を抱く。そして役人に土地を奪われそうな父娘を見つけると、身分を使って役人を懲らしめるのだった。ようやく袁（ユエン）府に着いた公主は、平威の姿を見かけ、夫となる不屈ではないかと期待する。なかなか現れない不屈にしびれを切らし屋敷の奥へ進むと、そこで恐ろしい光景を見てしまう。

道士に扮した舒秀雲（シュー･シウユン）が昌平公主（しょうへいこうしゅ）の運命を占うフリをして、碧霞祠に行けばよい夫に出会えると告げる。それを聞いた公主は１人で向かう。その頃、おじの劉若謙（リウ･ルオチエン）から指示を受けた沙平威（シャー･ピンウェイ）も碧霞祠を目指していた。そんな時、戦が起きたという知らせが袁（ユエン）府に届き、袁不屈（ユエン･ブーチュー）は平威たちを残し辺境に戻る。若謙の策略により出会った公主と平威だったが山を散策中、平威が風に飛ばされた手巾を取りに行っている間に公主が何者かにさらわれてしまう。

劉若謙（リウ･ルオチエン）の治療で尼は声を取り戻す。斉天磊 （チー･ティエンレイ）と李玉湖（リー･ユーフー）は、天磊の祖母に柯世昭（コー･シージャオ）の正体を知ってもらうため、世昭の悪事の証拠を示す。その時、世昭が揚州から呼び寄せた杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）の父と兄が林（りん）州に到着したとの知らせが入る。偽者の氷雁であることがバレないよう、仮病を使って部屋に籠もる作戦を立てる玉湖と天磊。天磊の指示で、杜（ドゥー）家で働いていた小喜（シャオシー）がひと足先に氷雁の父と兄に会いに行く。

斉天磊（チー･ティエンレイ）は、李玉湖（リー･ユーフー）と杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）を前にして、乗り違えた花轎が結んだ縁を感慨深く語る。しかし方小巧（ファン･シャオチアオ）が３人にしつこく疑いの目を向けるため、氷雁は足早に斉（チー）府を後にするのだった。辺境では袁不屈（ユエン･ブーチュー）と沙平威（シャー･ピンウェイ）に戦功の褒美が与えられ、同時に参内の勅命が下る。不屈は揚州にいる氷雁を迎えに行き、都へ帯同しようとするが、斉府から戻る途中の氷雁とすれ違ってしまい、会えないまま揚州を去る。屋敷に戻った氷雁は不屈が残した文を読んで、ある決断をする。

斉燕笙（チー･イエンション）は、祖母や劉若謙（リウ･ルオチエン）の前で、３年前に毒蛇にかまれて亡くなった斉（チー）家の次男･斉天放（チー･ティエンファン）の死の真相について語り始める。林州から戻った杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）は、不在の間に袁不屈（ユエン･ブーチュー）が揚州まで訪ねてきて、行き違いになったことを知る。不屈の後を追いかけて都に向かった氷雁だが、不屈の滞在先が分からない。そこで一計を案じ、先に沙平威(シャー･ピンウェイ)と会うことに成功する。

斉天磊（チー･ティエンレイ）の祖母の隠し部屋の場所を、柯世昭（コー･シージャオ）に伝えた方小巧（ファン･シャオチアオ）は、世昭から天磊の祖母を殺めるよう命じられる。翌日、天磊の祖母は商会の皆を集め、斉（チー）府に悪党がいる件について話す最中に倒れてしまう。だが、それは世昭の悪事の証拠をつかむための芝居だった。寝室に運ばれた天磊の祖母の頭から簪を抜いた天磊の母親は、隠し部屋の鍵であるその簪をわざと小巧に見えるよう枕の下に置く。小巧は簪を手に入れようとするが機会なく、業を煮やした世昭は、天磊の祖母の薬に毒を入れるよう小巧に言いつける。

袁不屈（ユエン･ブーチュー）と沙平威(シャー･ピンウェイ)は、皇后から宮廷に招かれ、杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）も侍女に扮してこれに随行する。祝いの席で皇后は突然、昌平公主（しょうへいこうしゅ）と平威の結婚を退け、やはり不屈をふ馬にすると宣言する。氷雁という妻が既におり、その命には従えないと宣言する不屈。激怒した皇后は、氷雁と不屈を監獄に閉じ込めてしまう。皇后は、平威をふ馬にしてほしいと頼む公主に対し、平威は単なる副将にすぎず身分違いの愛はいつか冷めると諭す。

李玉湖（リー･ユーフー）と斉天磊（チー･ティエンレイ）は劉若謙（リウ･ルオチエン）が聞かせた悲恋の話から、皇后は想い人が死んだと知らず、裏切られたと誤解して心を閉ざしてしまい、男女の情に冷酷だと気づく。天磊たちは昌平公主（しょうへいこうしゅ）と協力して皇后を思い出の場所へ連れ出し、真実を伝えてわだかまりを解くことに成功する。投獄されていた杜氷雁（ドゥー･ビンイエン）と袁不屈（ユエン･ブーチュー）は皇后に情の深さが認められて赦免となり、再び婚儀を挙げるよう命が下される。そこで縁を持つ玉湖と天磊も、一緒に２度目の婚儀を挙げることにする。